おはようございます。
楽しみしていたNHK大河ドラマ「八重の桜」が始まりました。幕末から昭和初期までの歴史のなかで生き抜いた八重という女性の生き方と、時代のすさまじさを見たいと思っていました。「竜馬伝」や「坂の上の雲」などのこの時代のドラマはありましたが、男性を描いたものが多い中で、「篤姫」に続き、女性の側から、あるいはこの時代の女性を描くことは、大事な時だと思います。安倍政権も党および閣僚に五人の女性を起用していますので、国民みんながみていますよ。笑顔のない傲慢な態度をとらないように自覚してほしいと思います。八重役の綾瀬はるかさんはぴったしで、癒されますね。
幕末の会津戦争、明治維新後の新島譲との結婚と同志社大学の設立、日清・日露戦争での従軍看護婦など、時代を全力で生き抜いた八重という一人の女性を通して、私たちひとりひとりが生き方を問われてくると思います。作者の山本むつみさんは、人間の「勇気」と「献身」をテーマに書いたと語っています。いつも、社員教育などで、NHK大河ドラマは勉強になるので見るように言ってきましたが、ぜひ、ご家族で一緒に見てみてはでしょうか。(NHKに高い受信料を払っているんですよ。)
さて、ドラマのなかで、「什の誓い」という子供達への教えがありましたが、会津武士の6歳までの子供は、「什」というグループごとに教育されます。10歳から藩校「日新館」で学びます。
「什の誓い」(口語訳)
一、年長者の言うことには背いてはなりません。
一、年長者にはお辞儀をしなければなりません。
一、ウソをついてはなりません。
一、卑怯な言動をしてはなりません。
一、弱いものいじめをしてはなりません。
一、外で、モノを食べてはなりません。
一、外で、女性と話してはなりません。
ならぬことはならぬものです。
このような教育をやめた現代の日本人は、年長者を敬わず、自分から挨拶もしない。昨今では、平気でウソをつく卑怯者が多い。政治家はマニフェストでウソを並び立て、謝りもせずにまた立候補する、ウソを言って政権をとることも詐欺罪ではないでしょうか。学校でも職場でもイジメが横行している、歩きながらハンバーガーを食べ、その紙袋を路上に捨てる。インドでは、バスのなかで、集団レイプして女性を殺している。仏教の発祥地インドよお前もか。
してはならぬものはならぬのです。
八重もこの教育を受けたのですが、八重の進取の精神は、佐久間象山に学んだ兄、山本覚馬の影響を受けているかもしれませんね。八重は、儒教、仏教、キリスト教を身につけていったので、徳富蘇峰から矛盾していると非難されるのですが、これらの宗教は矛盾してなく、相互に影響を与え今日の思想、哲学に取り込まれています。日本でキリスト教が広がらないのは、浄土真宗があるからで、同じ教えであったことと、先祖供養がないからにすぎないのです。(この辺りは後程、展開したいと思っています。)
みなさん、平成二十五年は、「八重の桜」を観て、お互いにしっかり勉強しませんか。
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