2017年5月1日月曜日

「天地人の運命学講座」~「天の時」とは~

  おはようございます。

 人類がこの地球上に姿を現して、何万年にもなるでしょう。何百億人の人が生まれ、死んでいったことでしょう。聖書には、「生まれるときがあり、死ぬるに時がある」と書いています。


人が生まれる日は定まっているのでしょうか。定まっているとしたら、その人にどんな因縁を持って生まれてくるのでしょうか。その人の宿命があるとしたら、それはいったい何でしょうか。あなたもこのような疑問が湧いてくるでしょう。


ある人は王様の子として生まれ、ある人は奴隷の子として生まれてくる宿命はなぜでしょうか。あるいは、人間として生まれる生命と、犬や猫として生まれる生命があるのはなぜでしょうか。


お釈迦様の弟子である文殊師利菩薩は、人間は愚かだからと言って、宿曜経なる教えを告げたと言われています。「文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経」という経典がインドで書かれ、中国に渡り、密教の第六祖不空によって漢訳され、第八祖弘法大師空海によって我が国にもたらされたのです。


いったい何が書かれているのでしょうか。人は、宇宙である太陽と月と星の影響を受けて生命を授かっているということです。その生命は、肉体と心と魂が与えられているのです。それは一元、一体なのです。


私たちの肉体や精神であるミクロコスモスは、大宇宙のマクロコスモスと関係し、酷似していると言われています。大宇宙が生命体であり、すべての生きとし生けるものは、その生命体の生命と言えましょう。


いにしえより、満月の日、潮が満ちるとき人は生まれ、潮が引くとき人は死ぬと言われています。満月の夜に、カニやエビなど産卵するのです。特に月の影響が大きいと思いませんか。


あなたが何年の何月何日に、月が二十八の星のどの星に宿る(泊まる)とき、あなたの宿星が決まるのです。その宿星の意味を宿曜経で読み解くと、あなたの本性、能力そして吉凶が書かれているのです。仏教(密教)では、宿星は菩薩であり、守り星だと言われています。


天の時に生まれ、その使命や役割を知ったとき、人生を最大限活かした生き方ができるでしょう。知らなければただ漠然と生きることになりかねません。皆様に智慧の仏である文殊師利菩薩によって解き明かされたあなたの宿星を知っていただきたく思っています。次回はどんな宿星があるのか、解き明かしましょう。


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別府総合研究所

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