2018年4月18日水曜日

「運命学講座」1~運命とは~


 おはようございます。

 五木寛之さんの本に、「人間の運命」(東京書籍)という本があります。敗戦後、ソ連軍が平壤(ピョンヤン)に侵攻し、多くの日本人がシベリアに抑留されたり、なんとか脱出したりしましたが、五木さんのご家族も命からがら、ピョンヤンから脱出したことを書いていますが、読んでいると涙が出て来ます。

是非、一読していただきたいのですが、この本のあとがきに、「運命とは何か、運命は変えることができるのか、という主題は、繰り返し古代から考察されてきた。私は変えられると、と思いたかった。そう信じて生きてきたのだ。しかし、最近、つくづく考えるのだが、自分はひとりでこの世に誕生したのではない。私という個人の上には、両親や、民族や、民族や、いろんな自分以外の力が働いている。いま自分の住所や職業を変えることはできる。しかし、過去から引きずったものはどうしょうもない。」と書いています。

変えられないものは、誰もが「宿命」と言って来ました。だれだれの両親から、どこで、いつ生まれたかを変えることはできないし、選ぶこともできない。

「運命」は変えられるものだと思っています。どのような人生を歩むかは、日本においては、自分で選ぶことはできます。しかし、インドに生まれて、カースト制度のなかで、もしアウトカースト(不可触民)の子として生まれてきたら変えることはできないであろうと思います。

あるいは、普通に日常を送っていて、地震や津波、水害や山崩れ、などの天変地異による災害で、命を落とすことは変えることができるのだろうか?危険性があるので住所を移転するとか、ある程度変えることができるかも知れない。しかし突如起きる地震には、なすすべもありませんね。

それにしても、交通事故にしても突発的に起き、巻き込まれることもあるでしょう。運が悪かったでは済まされない。こういうことは自力で避けることはできない。神仏の加護、他力に頼るしかない。だから人々は日々、祈ったのでしょう。

「立命」ということばがありますが、「宿命」はいのちが宿ること、「運命」は、運ということばの通り、運用とかいう意味がありますから、与えられた命を活かすことですね。

この世に、生を受けて、ただなんとなく生きている人と、なにか人のため、社会に役立つことはないかを考えて仕事をする、活動する人とでは雲泥の差があると言えましょう。

「立命」とは、使命感を持つこと、「志」を持つこと、「使命」とは「志明」であり、志を明らかにすることと言えましょう。あなたはどんな「志」を持っていますか。

本日はこれくらいにしておきましょう。皆様のご健勝をお祈りします。南~無 合掌 徳温禅月。

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別府総合研究所・禅月庵
密教宿曜占星・カバラ数秘術・易経・観相学・風水
天地人の運命鑑定士 徳温禅月
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