2016年2月17日水曜日

観音様を語るⅠ


こんにちは!

 曹洞宗の在家信者の朝の勤行は、座禅と読経ですが、「南無法蓮華経観世音菩薩普門品偈」いわゆる「観音経」と「般若心経」を必ずあげます。「般若心経」は、ほとんどの方が知っていますが、「観音経」を知らない方も多いのではないでしょうか。


私は、「般若心経」より先に「観音経」を知っておくべきだと思っています。なぜなら「観音経」こそ、私たちが生きていくうえで必要な教えだと思うからです。それは、この世が四苦八苦(生老病死と愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦)の世界であるからこそ、御仏の救いが必要なのです。

 馬頭観音~日田市~


救ってくださる仏様には、法身仏(毘盧遮那仏である大日如来)、応身仏(人間としてお生まれになった釈迦如来である仏陀、報身仏(薬師如来や阿弥陀如来、観音菩薩など普遍的な仏様)がありますが、報身仏こそ普遍的に存在し、衆生の声を聴いてくださり、手を差し伸べ、変化し、姿を現す仏様こそ、その代表的なお方が観音様なのです。


キリスト教では、神、御子なるイエス・キリスト、聖霊の「三位一体」の神を言いますが、キリスト教がユダヤ教やイスラム教とは違う多神教ともいえる神学が、まさに仏教「三仏(法身仏・応身仏・報身仏)」の影響を受け、また影響を与えたものと思います。


キリスト教の言う聖霊なる神こそ、観音様と同様の、その普遍性と類似性に驚愕せざるを得ません。ほとんどの牧師や僧侶が、他宗教を知らないため、この真理に到達することはなかったのです。


さて観音様のお話しに戻しますと、観音様は私たちの声をいつも聴き取ってくださいます。あなたが、経済的に困窮しているとき、その声を聴き取り、経済問題を解決する方法を教えてくださいます。


あなたが、恋人ができないとき、あなたの理想する相手との出会いを作ってくれます。あなたが夫婦の仲がうまくいかないとき、その処方箋を与えてくれます。あなたが病気になったとき、あなたの自己治癒力を高めてくださいます。


あなたが子供さんを授からないとき、観音様にお祈りすれば、時に適って、子供を授けてくれます。あなたが仕事でうまく行かないとき、うまく行く方法へと導いてくれます。このように観音経には書いているのです。



いくつか本をご紹介してしますので、まずは読んでみてください。きっと驚くでしょう。

「観音経入門」・「わたしの観音経」松原泰道著 祥伝社、「観音経を語る」岡本かの子著・「観音さま」羽田守快著 大法輪閣、「観音経」中野東禅著 講談社などありますが、中野東禅先生と羽田守快先生の本が読みやすいのでおすすめします。


それでは皆様のご健勝とご健康をお祈りしつつ 南無観世音菩薩 合掌礼拝 徳温禅月。


別府総合研究所・禅月庵 徳温禅月 HP http://www.beppusoken.com

メールアドレス beppu1717@gmail.com




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