2016年3月11日金曜日

観音様を語るⅡ


 おはようございます。

あらゆる方向に顔を向けてくださる観音様は、三十三身に変化(へんげ)して私たちを救ってくださる。それは仏の御姿だけでなく、人間つまりあなたの父母であったり、兄弟であったり、友人で会ったり、先生であったりと姿を変え、助言してくださり、手を差し伸べてくださる。


十一面観音や千手観音はそのような観音様の心をあらわした仏像でしょう。代表的な観音様を六観音と言いますが、迷いの世界である六道に応じて現れてくださいます。


地獄(いかりによる世界)のときは千手観音様、餓鬼(貪欲による世界)のときは聖観音様、畜生(おろかさによる世界)のときは馬頭観音様、修羅(闘争による世界)のときは十一面観音様、人間(疑いによる世界)のときは准てい観音様もしくは不空羂索観音様、天上(欲望の喜びによる世界)のときは如意輪観音様が、それぞれに合わせて救いの手を差し伸べてくださるのです。


そのような観音様への信仰から各地に観音巡礼が始まりました。西国三十三ヶ所巡りなどがありますが、ご朱印を掛け軸にして床の間に祀らている方もおられます。

武内令典・稔子様宅にて撮影。


現代社会は、六観音様が日夜総動員しているように思えてなりません。総動員でも手が足りない時は自在に変化してあらわれますと「観音経」に書いています。三十三身に観音はあらわれていることから、三十三観音が生まれました。


楊柳観音、龍頭観音、持経観音、円光観音、遊戲観音、白衣観音、蓮臥観音、滝見観音、施楽観音、魚藍観音、徳王観音、水月観音、一葉観音、青頸観音、威徳観音、延命観音、衆宝観音、岩戸観音、能静観音、阿のく観音、阿摩提観音、葉衣観音、瑠璃観音、多羅観音、蛤り観音、六時観音、普悲観音、馬郎婦観音、合掌観音、一如観音、不二観音、持蓮観音、灑水観音、であるが、さらに四十観音あると言われています。


次回は観音経に書かれている観音様のお力である「念彼観音力」について書きたいと思います。それでは、皆様のご健勝とご健康をお祈りしつつ 南~無観世音菩薩 合掌 礼拝 徳温禅月。





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