2015年9月16日水曜日

運命はどうすれば開かれるのか?Ⅱ~六波羅蜜~

 おはようございます。
前回をお話ししたように、変えることのできない宿命をもって生まれているが、運命は大きく開くことができるのです。一つは、短所(悪い性格)を補い、長所(良い性格)を伸ばすことです。つまり本性を改めることです。

そのことを含め、本性を改めるためには、お釈迦様が説いた六波羅蜜の実践があります。このことについて、盛和塾塾長の稲盛和夫氏が「生き方」に書いていますのでご推薦します。


六波羅蜜の一番目は、与えなさいということです。聖書にも書かれていますね。仏教では「布施」と言います。布施とは財施(お金だけ)ではありません。仏の智慧である法施、優しいまなざしの眼施、微笑を持った顔施、温かいやさしさのこもった言葉を投げかける言施、恐怖心を取り除いて穏やかの心にしてあげる無畏施、体で奉仕する身施、良い行いをほめる心施、電車の中で席を譲る座施などあります。

二番目に、「持戒」です。人間として生きていくには、守らなければならない「戒」(いましめ)があります。人のものを盗むな、生きとし生けるものそして人を殺すな、淫らなことをするな、人を傷つけるなど守らねばならないルールがあるのです。いわゆる欲望をコントロールすることです。

三番目に、「精進」です。「努力に勝る天才」という言葉がある通り、何事の努力、努力の積み重ねです。仕事においても、家庭においても、精神面においても、励み行うことこそ、心豊かな人生を歩むことができるのです。

四番目に、「忍辱」です。人生にはつらいこと、悲しいこと、困難や苦難の荒波が押し寄せてきます。まさに人生は波乱万丈ですが、耐え忍んで努力していけば、必ず光明がさすのです。

五番目が、「禅定」です。苦しいとき、悲しいときがあると心が動揺します。また良いときが続くと、高慢になります。いかなる時も心を平静に保つことが必要です。世情や感情に流されない心を保つために、座禅し瞑想すれば、心を静めることができます。体を調え、呼吸を調え、心を調えましょう。

最後の六番目は、智慧です。宇宙の原理原則を知ること、仏法を知ることが、智慧です。そのためには、聖人の教え(仏典)を学ぶことが大切です。また、布施、持戒、精進、忍辱、禅定の修行を実践すれば、智慧が与えられるといえましょう。

この六波羅蜜の実践こそが、いかなる境遇に生まれようが、あなたに行くべき道を明らかに、まさに運命を大きく変え、開くことができるのです。それでは皆様方がこの六波羅蜜を実行されることを願って、南~無 合掌礼拝 徳温禅月。







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