仏教を解説した本を読むと、八正道は悟りに至る修行法と書いていますが、私は、違うと思います。悟りに至って八正道を歩むことができるのです。悟りとは、覚醒することであり、御仏と森羅万象の因縁を理解することであります。
繰り返しますが、まずは「宿曜経」によって、自分の本性(性質、性格、能力など)を知ること、「陰隲録」に書いたある通り、宿命は変えられないが、運命を変え、切り拓くことができることを理解することです。
さらに六波羅蜜(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧)の修行をし、そのためには「三力偈」(自力、他力、天地宇宙の力)を活用することです。このことを理解するためには、「仏教聖典」(仏教伝道協会)を読むことです。
そうすれば、お釈迦様が切り拓いた「八正道」を歩むことができると思うようになりました。八正道を歩めば、運命は大きく好転し、大いなる幸福への道を堂々と歩むことができるのです。八正道に到達した人はすでに悟りを得ているのです。
八正道とは、正見、正思惟、正語、正業、正命、正精進、正念、正定の八つを言います。
1、正見とは、真実をありのままに正しく見ることができるのですが、正しく見なさいと言われても正しく見れない、見えないのが人間です。ですから、正しく見る次元までに修行していることです。
2、正思惟とは、ものごとや真実、真理をありのままに考えることができます。経営者であれば、情報を正しく見て、自社の事業に必要なものか正しく判断することです。正しく判断すれば大きく伸びるし、できなければ倒産の憂き目にあうこともあります。
3、正語とは、人々に、優しい、癒される、正しい言葉を使うことができるのです。その反対の、嘘、無駄口、愚痴、悪口、詭弁をしない。
4、正業とは、正しい行いです。殺生をしない、淫らなことをしない、ふしだらなことはしない。良い仕事をすることができます。
5、正命とは、人の役に立つ仕事をして、生活の糧を得て、家族を守り、幸福な家庭を作り、正しい生活をし、人生を送ることです。
6、正精進とは、正しい努力をすることができます。正しい仕事をすることができます。
7、正念とは、正しい教えを念じて、思慮深いこころに保つことができます。
8、正定とは、座禅し、瞑想し、精神を統一し、誤った目的を持たず、智慧を明らかにし、寂静の心を持つことができます。
八正道を歩む人生こそ、到達点であり、宿命を乗り越え、運命は好転し、幸福な人生を実現できるのです。それでは皆様の運命が限りなく開かれますようにお祈りします。南~無 合掌礼拝 徳温禅月。
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