2013年7月19日金曜日

健康哲学ー「養生訓」を読んでⅣ-氣について

 おはようございます。
昨日、性についてかきましたが、性にも関係しているのが「氣」です。気という字を使いますが、「気がいった」「いく、いく」とか言いますが、まさに性において、気を使っているわけです。貝原益軒さんは、「人の身は、気を以て生の源、命の主とす」と言っています。

それほど大事な「氣」とは何なのでしょうか。北里大学名誉教授の立川昭二先生の「養生訓に学ぶ」(PHP新書)を参考にしながら、気について貝原益軒はなんと言っているのかを学んでいきましょう。

『身とおなじように、「気」のついた日本語も無数にある。身近なものから言うと、「空気、天気、大気、気象、電気」、そして「気持ち、気分、病気、元気、気力、陽気、活気、気心、気質、気風、勇気、気品、人気、色気、気配、気配、やる気、気晴らし、気さく・・・・。」日常的によく使われる言い方では「気をつけて、気づく、気がする、気がある、気が合う、気にしない、気が多い、気が短い、気が重い、気に入る、気を落とす、気が強い、気が散る、気がきく、気が変わる」などなど、それこそ「気が遠くなる」ほどたくさんある。このように気の入った熟語や慣用語がたくさんあると言ううことは、日本人のメンタリティに気という考え方が今も深く生きていることを物語る』と立川さんが書いていますが、考えてみると気を使った言葉は、たくさんありますよね。

貝原益軒さんは、「養生の術はまず心気を養うべし、心をやわらかにし、気をたいらにし、いかりと慾とをおさえ、うれひ、思ひ、をすくなくし、こころをくるしめず、気をそこなはず。これ心気を養う要道なり。」と言っています。

そのためには、座禅をすることです。座禅をすれば、静寂なこころへといざなうことができます。そして、体内の邪気をはき出し、自然の大気を、深く、静かに、吸い込むのです。日常生活の中で呼吸を意識せずにしていますが、それは息をしているだけです。

半跏趺座でチンムドラの手印を組んでいます。
 
一日に一回以上は、呼吸を意識してしてみませんか。私は胸式(肺)呼吸と、腹式呼吸をしますが、口でする呼吸が胸式です。鼻でする呼吸が腹式です。座禅では丹田に気を集中し、腹式呼吸をしますが、毎朝、両手をあげ、大きく胸式呼吸もします。

貝原益軒さんは、「養生訓」で導引や湯治についてもくわしく書いています。私が提唱している温泉禅は導引、呼吸、湯治をすべて含んでいます、まず体を湯のなかで、さすって、ほぐしていきます。温泉禅は、長湯はしません。お湯のなかで、胡坐に足を組み、手は安定させるために、両手を膝の上に置き、チンムドラの手印をし、温泉の気をゆっくりと吸い込みます。意識は丹田に集中するのです。一回5分程度で、3回繰り返します。

日田市天ヶ瀬町旅館天龍荘まえの共同露天風呂「益次郎の湯」です。大村益次郎さんが愛した湯です。手前にあるのが「わんこの湯」です。
氣とは宇宙のエネルギーで、自然界に遍満してものなのです。この氣を意識して取り込まないと、くたびれて、病にかかったり、終いには死に至るのです。ですから「いきをひきとる」を言うのです。ビジネスマンの諸君も、常日頃から呼吸法を取り入れ、氣を吸収する術を心得ていれば、商談で落ち着いて、自分のペースで仕事を進めることができます。あなたが気が弱いのは、相手に気を取られているからです。

中村天風先生の「天風会の修錬会」や、合氣道の藤平光一先生の「心身統一合氣道会」に参加するのもよし。それができない人は、中野東禅先生の「心が大きくなる座禅のすすめ」(知的生き方文庫)を読んで実践すれば、健康な生活を送ることができます。

2013年7月18日木曜日

健康哲学ー「養生訓」を読んでⅢ-色欲について

 おはようございます。
人間の大欲には、食欲と性欲であります。貝原益軒さんは、食欲は腹八分にすべしと言っています。性欲についてどう言っているのでしょうか。最近、週刊誌が60歳以上の方の性を取り上げていますが、売り上げを伸ばそうとする意図に騙されて、洗脳されないようにしないと、「いのち」を縮めることになりかねないと思います。

仏教では、五戒律のなかに「不邪淫」ということばがありますが、読んで字のごとく、淫らな行いをするなと言う意味ですが、それは倫理・道徳的な意味だけではなく、「いのち」にいたることですよと意味も含まれているのではないかと思っています。


それでは貝原益軒さんは、「養生訓」のなかでどのように言っているのでしょうか。

「又、わかき時より色欲を慎み、精気を惜しむべし。精気を多くついやせば、下部の気よはくなり、元気の根本たへて必ず命短し。」

「年若き時より、男女の欲ふかくして、精気を多くへらしたる人は、生れ付きさかんなれ共、下部の元気すくなくなり、五臓の根本よはくして、必ず短命なり。つつしむべし。飲食男女は人の大欲なり。」

自由訳・養生訓(洋泉社)には、「接して漏らさずというは技が、閨房における一番賢いやり方だということだと言うことを覚えておいてください。古来より言われていることですが、「房中補益」(閨房でやくだつこと)という説があります。それは、年齢が増すと血気が衰えるので、精気を無駄に発射しないで交接(セックス)をする技術を磨けということです。」と訳者の工藤美代子さんは訳しています。

できちゃった婚の悲劇(非常に離婚率が高い)は男が我慢性がなく、簡単に膣内射精をするからです。むかしは、女性のことを心配して、決してそのようなことはせず、婚姻してから、妊娠し子供を産んでいたのですが、今の男は責任感が全くない。

精気を漏らさないようにしないと、いのちを縮めていくのです。「性欲を慎まなかった結果、腎が弱って、薬や食で補っても効果がありません。50歳を過ぎたら、とりわけ精気を保存して減らさぬよう心がけたいものです。栄養剤のような薬では手遅れなのです。」

その通りだと思いませんか。そして、セックスの回数について、「20歳の人は、4日にひとたび漏らす。30歳の人は8日にひとたび漏らす。40歳の人は16日にひとたび漏らす。50歳の人は20日にひとたび漏らす。60歳の人は交接をやめて漏らさず。ただし体力があって盛んな人は一ヶ月にひとたび漏らしてもよい。・・・あとは欲を抑えれば、きっと長生きできるでしょう。」と書いています。


貝原益軒さんは自らの経験に基づいて、話をしているわけですが、貝原益軒さんは、若いときは色町で遊び、38歳の時に16歳のお嫁さんをもらい、85歳まで長生きしています。今でいえば100歳くらいかな。

長生きして、人生を謳歌したいなら、やはり食欲や性欲を抑える術を知っていないと、現代社会は、商業主義で、どんな薬でも売ろうとします。男性にとっての性について、書いていますが、自然界をみても、カマキリは受精したらそのオスを食べてしまうし、人間界でも明らかに女性の方が長命です。

貝原益軒さんの「養生訓」をまさに座右の書にして、無駄に精を漏らさないようにして、元気で長生きして、年をとっても夫婦仲良くできる関係こそ、人間の道理ではないでしょうか。「自由訳・養生訓」(洋泉社新書・工藤美代子訳)は読みやすいのぜひ購入して読んで見てください。くだらぬ週刊誌を読むより、古典を読むべし。

もうひとこと、つけくわえておきますと、毎晩、ステーキを食べて元気がいいなどとTVで取り上げていいますが、それならアメリカ人は長生きしているでしょうが、日本人より短命で、すこし長生きしているのは富裕層のベジタリアンなのです。私は肉食をすべて否定しませんが、「過ぎたるは及ばざるが如し」です。

肉を食べればその時は、元気がでますが、それは野獣になっているからで、今怖いのは肉食女子かもしれませんね。怖い、怖い。皆さん、「食」と「性」についてもっと勉強しようではありませんか。





2013年7月17日水曜日

健康哲学ー「養生訓」を読んでⅡ-

 おはようございます。
暑い夏ですね。日本国内で40℃が当たり前になる時代が来ると思いませんか。それはわれわれが温室効果ガスで作った地球温暖化が一因なのです。そして多くの人々が熱中症にかかり、いのちを奪われる人もいます。

貝原益軒さんはこのようになるとは予想していたでしょうか。かれは内欲と外邪を分析し、内欲を抑え、外邪を防ぐことが養生につながると言っているのです。熱中症は外邪からくるものです。「養生訓」という書物を書いた貝原益軒とはどのような人物か、ウキペディアを見てみると、

「貝原 益軒(かいばら えきけん、1630年12月17日寛永7年11月14日) - 1714年10月5日正徳4年8月27日))は、江戸時代本草学者、儒学者。明治時代に西洋の生物学農学の分野がもたらされるまでは、日本史上最高の生物学者であり農学者である。

養生訓』(ようじょうくん)は、江戸時代に福岡在住の儒学者貝原益軒によって書かれた健康な生活の暮し方についての解説で、彼の著作の中でも最もよく読まれたものである。
益軒83歳の正徳2年(1712年)、実体験に基づいて書かれた書物である。長寿を全うするための身体の養生だけでなく、こころの養生も説いているところに特徴がある。
孟子』の君子の三楽にちなみ、養生の視点からの「三楽」として次のものが挙げられている。
  1. 道を行い、善を積むことを楽しむ
  2. 病にかかることの無い健康な生活を快く楽しむ
  3. 長寿を楽しむ。
また、その長寿を全うするための条件として、自分の内外の条件が指摘されている。まず自らの内にある四つの欲を抑えるため、次のものを我慢する。
  1. あれこれ食べてみたいという食欲
  2. 色欲
  3. むやみに眠りたがる欲
  4. 徒らに喋りたがる欲
さらに季節ごとの気温や湿度などの変化に合わせた体調の管理をすることにより、初めて健康な身体での長寿が得られるものとする。これらすべてが彼の実体験で、彼の妻もそのままに実践し、晩年も夫婦で福岡から京都など物見遊山の旅に出かけるなど、仲睦まじく長生きしたという。 こうした益軒の説くことは、今日の一次予防に繋がるものである。」

詳細は、ネットでウキペディアを見ていただきたいと思いますが、貝原益軒さんと養生訓に少し興味が出てきましたか。

「人間の体を損なう物には内部から発生する内欲と、外部からくる外邪の二種類があります。内欲といううのは、飲食欲、好色欲、睡眠欲、喋り欲が主で、このほかに喜、怒、憂、思、悲、驚などの七情に合わせていいます。外邪というのは、風、寒、暑、湿などの自然の四気を指します。内欲をなるべく抑え、外邪を防ぐことができれば、健康を保持する基本姿勢が整ったといえます。」(「自由訳・養生訓」洋泉社新書)

つまり、食べすぎ、のみすぎ、セックスのしすぎ、眠りすぎ、おしゃべりは健康に良くなくて、何事も腹八分目でないといけないと言っているのです。「過ぎたるは及ばざるがごとし」のことわざを肝に銘じておかばければなりません。

外邪に対する食養生を説いた人が、石塚左玄(明治時代の軍医・薬剤監)というひとです。石塚左玄さんの食養生については、後日取り上げますが、自然界の産物は、暑いときは体を冷やすキューリやなすび、とまと、スイカなど与えてくれているのです。昨日は焼なすびを食べました。

日本は、四季折々の穀物やお野菜ができます。四季折々、あなたの住んでいるところのものを食べるのが自然の道理なのです。そのような食をせずに、ハンバーガーやスナック菓子を食べ、エアコンで無理やり体を冷やし、生活している人間が病気にならない方が不思議だとおもいませんか。

内欲と外邪をうまくコントロールする術を日本人は持っていたのです。明治時代からの西洋かぶれや戦後のアメリカ追随によって、壊れた日本の農業・水産業と食を取り戻さなければなりません。




2013年7月16日火曜日

健康哲学ー「養生訓」を読んでⅠ

 おはようございます。
誰しも健康でありたいと思っています。しかし若くて健康な時に、美食や美酒にいそしみ、気づいたときには、生活習慣病という名前をつけられ、具体的には高血圧、高脂血症、糖尿病と言われた人は、日本国内だけでも数千万いるでしょう。

そういう私も高血圧、高脂血症で薬を10年ほど前から服用しています。どうしてこのようになったのかと振り返ると、仕事優先で、早飯、大食い、深夜まで飲む、タバコは吸い、スナック菓子を食べるなどの食生活をしてきたわけです。

気づいたら、50代の健康診断で、生活習慣病ですよと言われ、食生活を是正するが時遅しと言うのが、普通だと思うのですが、若いときから養生つまり健康に留意していれば、こんなことにはならないと反省しています。それで若い人に早く気づいて欲しいし、団塊世代もまだ間に合うと思います。

50代から仏教を学ぶにつれ、健康を害しているのは、煩悩=欲望にあるなとつくづく思いました。お釈迦様は、煩悩の根源は、「貧、愼、痴」の三毒にあると言われました。つまり「貪りの心」「怒(愼)りの心」「愚痴の心」の三つを人間をいちばん苦しめる毒薬という意味で「三毒」と言うそうです。
                  

只々、むさぼり食う。満腹になるまで食べる。最近は食べてダイエットなどという本まで出ている。 そしてキレると言って、人や社会のせいにして怒る。すぐ暴力をふるう。耐え忍ぶ術を知らない。さらに、愚かである。思い通りになるとおもっているし、我がままなのであります。そして愚痴ばかり言う。そういう人は、癌という字にあるように、口が山ほどあると書いてあるとおり癌になる。だから病気の原因は「貧、愼、痴」の三毒によるのです。

健康哲学ー養生の第一番目は、三毒をなくす努力をしなけらばならないと思います。今から、300年ほど前の儒学者であった貝原益軒さんとう人が「養生訓」という本を書き、世に出したのです。彼は当時の寿命では長い85歳でその生涯を閉じるのですが、私たち現代人に今もなお、警鐘を鳴らし続けている一人だと思います。

貝原益軒さんが何を言ったのか、江戸時代のベストセラー「養生訓」にスポットを当てながら、皆さんと健康とは何かを健康哲学シリーズで考えてみたいと思います。

「人の身は父母を本とし、天地を初めとす。天地父母のめぐみをうけて生れ、又養われたるわが身なれば、わが私の物にあらず。天地のみたまもの、父母の残せる身なれば、つつしんでよく養ひて、そこなひやぶらず、天年を長くたもつべし。」

人のいのちは授かりもので、天地創造以来、多くの祖先を通して、いのちがあることを言っています。漢学者であった廣瀬淡窓先生も同様のことを言っています。聖書では肉体は神の器であって、人間のものではないとも言っています。

自分の身体を大事にできない人が、どうして人のいのちやこころに思いやることとができましょうか。そして自分の身体も自分だけのものではないことを現代人は知るべきではないでしょうか。美魔女とか言って、宣伝に踊らされ健康食品や化粧品を買う前に、古典に触れ、考え方を変えるべきではないでしょうか。ーつづくー

参考図書 「養生訓に学ぶ」立川昭二著(PHP新書)、「自由訳・養生訓」工藤美代子訳(洋泉社新書)



2013年7月15日月曜日

天ヶ瀬ロングトレイルーおもてなしー

 おはようございます。
ロングトレイルのことを書きながら、最後に「おもてなし」について書きておきたいのは、その地域の方が、トレイラーは勝手に歩いている人と解釈したら、どんなに自然に恵まれていようが、どんなにすばらしい歴史や文化あろうが、あるいは素晴らしい宿泊できる施設や温泉、そしてご当地グルメがおいしかろうが、それはむなしいものでしょう。

ロングトレイルは、「踏み跡」という意味で、人が歩いた道です。ですから、歩きながら、その地域の自然や風土や文化に触れ、楽しむことです。またこのことを韓国語でオルレといい、「家に帰る細い道」という意味です。ロングトレイルよりショートかも知れませんが、目的は一緒です。

ですから、天ヶ瀬ロングトレイルあるいは天ヶ瀬オルレと名のったら、受けいれる側の天ヶ瀬の人たちの心構えも必要ですし、旅館の方や、振興局、観光協会などの受け入れ態勢が当然しっかりしていないとご迷惑をかけることになるのです。


湯布院山荘無量塔の藤林晃司さんや天ケ瀬温泉旅館天龍荘の大庭龍一さんたちから、「おもてなし」について聞いたことを思い出しながら、「おもてなし」について皆さんに考えてもらい、ぜひ実践してほしいと思っています。

私たちは、コンビニやファーストフード店に行って、「おもてなし」を受けていると思う人は一人のいないと思います。それは素晴らしい接客でしかないのです。それはマニュアル化されています。ですから「おもてなし」は、接客ではなく接待かもしれませんね。

おもてなしは、無償の行為であり、お客様への感謝の究極のこころ尽くしなのではないでしょうか。昨日、TVで船越さんの「ソロモン流」があっていまして、東京湯島にある黒木純さんの日本料理「くろぎ」を特集していました。

半年先まで予約でうまっているお店で、99%がリピート客です。黒木さんは、いつもお客様にどうすれば喜んでもらえるか、満足してもらえるかを、料理を通して、体現しているし、それは一人ひとりのお客様との会話にも、こころ尽くしを感じました。食材の選び方も常にお客様を第一に考えているし、お客様が今一番たべたいものを出してあげていました。まさに「おもてなし」が体現されていました。そして将来はもっと小さいお店をつくりたいとお話していましたが、それは自分の目が行き届くからだとのことでした。ぜひ「くろぎ」のHPをご覧いただければ幸いです。

「おもてなし」のできる人は、いわゆる利他のこころを持っているし、誠意があるし、純真であります。損得で考えては「おもてなし」はできないと思います。日本人が長い歴史の中で培ってきた風土であり文化ではないでしょうか。それは「美」にまで昇華できるこころとおこないなのです。

その地域の方の日頃の人情が、接待という形で出てくるし、究極は、へりくだった心と、してあげるのではなく、させてもらっているという自然な行為ではないでしょうか。もっといえば生かされているからこそ、すべてを生かしたいと思っているのです。

豊かな自然も、風土も歴史や文化も、心身を癒す温泉も、地元の産物で料理された食も、すべて「おもてなしのこころ」がいきわたっているらこそ、旅人は「おもてなし」に感動し、満足し、また訪れるのです。

さあ、天ヶ瀬の皆さん、のみならず全国のみなさん、日本国中にロングトレイルやオルレをつくりませんか。手作りでいいのです。

2013年7月12日金曜日

天ヶ瀬ロングトレイルー食と養生ー

 おはようございます。
天ヶ瀬ロングトレイルを書きましたら、昨日は過去最高のアクセスがありました。ありがとうございます。このシリーズへのアクセスが大変多いので、少しびっくりしています。読者の皆さんにお願いしたいのは、私は物書きとして書いていますので、地元の振興局や観光協会の皆さんが感心をよせ、受けいれ体制を準備していますが、まだ整っていません。この地区での夏場のトレイル、トレッキングは熱中症などの問題がありますのでさけたほうがよいと思います。ただ、史跡めぐりは車でも回れます。

今日は、天ヶ瀬のみならず、ロングトレイルやトレッキング、ウォーキングは何のためにするのかを書いてみました。それは充実感であり、健康のためであり、自分探しかもしれませんね。ですから世界最大のロングトレイルは、四国88ヶ所巡りであり、お遍路さんではないでしょうか。わたしは結局、養生ではないかと思っています。みんさん、元気で健康な人生をおくることです。

天ヶ瀬温泉旅館街

歴史を振り返ると、平安時代の西行さんであり、江戸時代の松尾芭蕉さんであり、貝原益軒(「養生訓」の作者)さんではないかと思っています。そして、明治時代に石塚左玄さんが「食物養生法」という食べ物による健康法の本を書き、それが正食を提唱した桜沢如一さんのマクロビオティックにつながっていると思います。

ロングトレイルとそのことがどう関係があるのかと思われると思いますが、食養生は、日頃からしなくては健康ではありませんが、天ヶ瀬ロングトレイルでは、一般的な旅館の食事ではなく、ロングトレイルを機会に食養生を提案してほしいと地元の方に熱望しています。

この天ヶ瀬や大山地区は、山々に囲まれ、大自然の土壌によって成り立っています。その1500m級の山々からミネラル豊富な清水が湧き出て、田畑に利用されているのです。この地区では無農薬有機農法を心がけ、生産者の顔がみえる農産物を販売しています。わさびやゆずもそうです。

ロングトレイルのお客様には、地元の無農薬有機農法で作った農産物で、料理したものをだすことですが、それができているのは、隣町の大山町です(天ヶ瀬と大山は一体と考えています)。大山町の此の花ガルデンの農家おもてなし料理はオーガニック料理としてファンが遠方からわざわざ来られます。

此花ガルデンの咲耶木花館

私は料理人でないので、具体的なレシピはいえませんが、そのようなものを提供してほしいと旅館のオーナーにお話ししております。またお野菜だけでなく、農家で育ってている豊後地鶏(シャモ)や自然にいる雉そして、清流がはぐくんだヤマメや鮎などを料理して出していただきたいと思っています。それが食養生になるからです。

天ヶ瀬町、日田市は山紫水明で水郷ひたと言われ、水がおいしいのです。その水で作ったお酒が地元の醸造会社のクンチョウ、角の井、老松などがあり、大手のいいちこの、坂本冬美さんの「君に恋している」をCMに使った焼酎「日田全麹」もうまいし、サッポロビールの九州工場もあり、出来立ての生ビールも飲めるすべてそろっているところです。女性にやさしい地元の梅でつくったリキュールもありますよ。酒も焼酎もビールもうまい。

ロングトレイルの4番目は、「食」であり、それはこだわりのものを提供すべきでしょう。究極は八ヶ岳にある「仙人小屋」の料理かな。まあそこまでいかなくても無農薬有機農法野菜にはこだわりたいですね。これを読んだ全国の料理人、食養生を提案してください。

2013年7月11日木曜日

天ヶ瀬ロングトレイルー温泉三昧ー

 おはようございます。
昨日、天ヶ瀬ロングトレイルの「お地蔵様コースと三瀑滝巡りコース」をご紹介しましたが、実はロングトレイルの目玉が「温泉」なのです。山歩きをするだけならトレッキングですが、ロングトレイルは宿泊型で、自然を満喫し、歴史・文化を探索し、温泉で心身共にリフレッシュし、おいしい地元産品の食を楽しみ、人情あふれるおもてなしの5拍子揃ってなければならないのです。

そのすべてで合格点が天ケ瀬であり、特に天ケ瀬温泉にあるのです。天ケ瀬旅館街の散策しながら、手湯・足湯巡り(7ヶ所)をして、それぞれの温泉の違いを肌で感じるのもここだけです。なぜなら温泉源が違うからです。
天龍荘前足湯

「温泉教授・松田忠徳の日本百名湯」(日本経済新聞社)を読みますと、別府、湯布院とならぶ豊後三大温泉のひとつで、その歴史は、1300年前にさかのぼるのですが、松田先生がなぜ日本百名湯に選んだか、理由が温泉にはいるとよくわかると思います。

私の推察ですが、あの修験道の役の小角さんも東大寺の大仏をつくった行基さんも近くに立ち寄った足跡がありますので川原の露天風呂に入ったのでは思っております。

川原の露天風呂は、地元の方も観光客も100円で入れるのですが、当然混浴です。風情がありますよ。上流から「鶴舞の湯」ですが、旅館丸山荘の下にあり、単純硫黄泉で源泉温度は83℃あり、熱くて気持ちのいい湯です。効能は切り傷、リウマチ、婦人病に良いそうです。

つぎに「神田(じんでん)湯」にはいります。ここは、まさに川の中にある露天風呂です。丸見えですが、そこがまたいいですね。旅館日田屋のしたにありますが、含重曹弱食塩水泉で、67℃あり、効能は火傷、創傷、慢性関節リウマチ、婦人科疾患に良いとのことです。松田教授はこの湯が一番気に入ったとのことです。

次に「薬師湯」にはいります。昭和の宿旅館湯の香荘のしたにあり、単純硫黄泉で、75℃、効能は神経痛、リウマチ、アトピー、性皮膚炎、痛風、婦人科疾患に良いそうです。この湯は柔らかく、僕は好きですね。ちょうど旅館街のまんなかくらいで玖珠川をながめながら、いい気分になります。


そして、橋をわたり、旅館天龍荘まえの、幕末の頃、天龍荘に滞在した大村益次郎がはいった「益次郎温泉」につかります。お湯が透き通っていて、激動の時代、こころも体もいやしたのでしょう。単純硫黄泉で、74℃筋肉痛、関節痛、火傷、切り傷、便秘に効くそうです。


露天風呂はちょっとという人は20軒ほどの各旅館の温泉を楽しめます。
旅館天龍荘の湯

もっとも下流にあるのが、「駅前温泉」です。お宿おおぜきのしたにあり、単純温泉で、80℃、効能は神経痛、関節痛、皮膚病、糖尿病、慢性婦人病によいそうです。ここが地元の方が一番多いので、いろいろ話が聞けます。

天ヶ瀬ロングトレイルで、5っつの露天風呂巡りをしても、わずか500円で楽しめ、最高ですね。まさに温泉三昧です。私は長い湯はすすめません。5分ぐらいで回数、湯につかった方が氣が抜けずにいいからです。

天ヶ瀬ロングトレイルに来てみたくなったでしょう。歩くのはしんどいと言う人は車で回れますので、観光協会の方にお聞きになってください。近県の方は日帰りもできますが、宿泊をお薦めしますね。

ところで私は、これらの共同露天風呂には毎週一回は行って、温泉禅を楽しんでいます。温泉から上がり、桜滝でマイナスイオンを浴びて、駅前の「あまがえる」で、おいしいコーヒーを飲む、この世の極楽かもしれませんね。