おはようございます。
昨日、天ヶ瀬ロングトレイルの「お地蔵様コースと三瀑滝巡りコース」をご紹介しましたが、実はロングトレイルの目玉が「温泉」なのです。山歩きをするだけならトレッキングですが、ロングトレイルは宿泊型で、自然を満喫し、歴史・文化を探索し、温泉で心身共にリフレッシュし、おいしい地元産品の食を楽しみ、人情あふれるおもてなしの5拍子揃ってなければならないのです。
そのすべてで合格点が天ケ瀬であり、特に天ケ瀬温泉にあるのです。天ケ瀬旅館街の散策しながら、手湯・足湯巡り(7ヶ所)をして、それぞれの温泉の違いを肌で感じるのもここだけです。なぜなら温泉源が違うからです。
天龍荘前足湯
「温泉教授・松田忠徳の日本百名湯」(日本経済新聞社)を読みますと、別府、湯布院とならぶ豊後三大温泉のひとつで、その歴史は、1300年前にさかのぼるのですが、松田先生がなぜ日本百名湯に選んだか、理由が温泉にはいるとよくわかると思います。
私の推察ですが、あの修験道の役の小角さんも東大寺の大仏をつくった行基さんも近くに立ち寄った足跡がありますので川原の露天風呂に入ったのでは思っております。
川原の露天風呂は、地元の方も観光客も100円で入れるのですが、当然混浴です。風情がありますよ。上流から「鶴舞の湯」ですが、旅館丸山荘の下にあり、単純硫黄泉で源泉温度は83℃あり、熱くて気持ちのいい湯です。効能は切り傷、リウマチ、婦人病に良いそうです。
つぎに「神田(じんでん)湯」にはいります。ここは、まさに川の中にある露天風呂です。丸見えですが、そこがまたいいですね。旅館日田屋のしたにありますが、含重曹弱食塩水泉で、67℃あり、効能は火傷、創傷、慢性関節リウマチ、婦人科疾患に良いとのことです。松田教授はこの湯が一番気に入ったとのことです。
次に「薬師湯」にはいります。昭和の宿旅館湯の香荘のしたにあり、単純硫黄泉で、75℃、効能は神経痛、リウマチ、アトピー、性皮膚炎、痛風、婦人科疾患に良いそうです。この湯は柔らかく、僕は好きですね。ちょうど旅館街のまんなかくらいで玖珠川をながめながら、いい気分になります。
そして、橋をわたり、旅館天龍荘まえの、幕末の頃、天龍荘に滞在した大村益次郎がはいった「益次郎温泉」につかります。お湯が透き通っていて、激動の時代、こころも体もいやしたのでしょう。単純硫黄泉で、74℃筋肉痛、関節痛、火傷、切り傷、便秘に効くそうです。
露天風呂はちょっとという人は20軒ほどの各旅館の温泉を楽しめます。
旅館天龍荘の湯
もっとも下流にあるのが、「駅前温泉」です。お宿おおぜきのしたにあり、単純温泉で、80℃、効能は神経痛、関節痛、皮膚病、糖尿病、慢性婦人病によいそうです。ここが地元の方が一番多いので、いろいろ話が聞けます。
天ヶ瀬ロングトレイルで、5っつの露天風呂巡りをしても、わずか500円で楽しめ、最高ですね。まさに温泉三昧です。私は長い湯はすすめません。5分ぐらいで回数、湯につかった方が氣が抜けずにいいからです。
天ヶ瀬ロングトレイルに来てみたくなったでしょう。歩くのはしんどいと言う人は車で回れますので、観光協会の方にお聞きになってください。近県の方は日帰りもできますが、宿泊をお薦めしますね。
ところで私は、これらの共同露天風呂には毎週一回は行って、温泉禅を楽しんでいます。温泉から上がり、桜滝でマイナスイオンを浴びて、駅前の「あまがえる」で、おいしいコーヒーを飲む、この世の極楽かもしれませんね。
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