第四回終活講演会にて、武内令典さんの講演「私のセカンドライフ」聴いて、大手電子会社で、数々の研究開発をされて、故郷である日田市に帰郷し、インターネット協議会を立ち上げたり、若者のフリーマーケットの日田いちの顧問としてアドバイスされたり、地域の活性化に奔走し、尚且つ、四国八十八ヶ所巡礼を奥様と四年がかりで続けておられます。積極的な生き方に感動しました。
今回の講演の中で、自分史を動画で作られて発表されましたが、子供さんやお孫さんも親父の歩んできた道をわかるうえで、取り入れたいと思った次第です。また奥様との生活のなかにほのぼのとしたものを感じたのは私だけでないでしょう。武内先生ありがとうございました。
ところで、松原泰道禅師の「きょうの杖言葉一日一言」(海竜社)の中に、「陽のくれぬうち」という文章があります。まさに終活とは陽のくれないうちにしておかなければならいことですが、「秋の陽はつるべ落とし」と言われるように、人生も秋をあっという間に冬を迎えるのです。
60歳を過ぎたら時間が経つのが早くなったな~と皆さん言われます。「日暮れて途みち遠し」(老年になっても、まだ目的が果たせないことのたとえ)の言葉があるように、自分がどこから来て、どこに帰るのか知らず、また人生も目的も果たせないとしたら、悔いの残る人生です。
しかし、終活を考え、人生を考え、生と死に向き合った人は、禅語にあるように「山色夕陽時(さんしょくせきようのとき)」(山肌が雄大に夕陽に照らされている)の人生を送ることができるのはないでしょうか。私もそんな人生でありたいと思います。だから終活は楽しんですればいいのです。
相田みつお先生が、「生きているうち はたらけるうち 日のくれぬうち」と言われた通り、「今を大事に生きていく」に生きていくことに気づき、日々実践することではないでしょうか。
それでは皆様が終活を考え、取組み、豊かな人生を歩まれることを祈念しまして、南無 合掌礼拝 徳温禅月。
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