2014年9月5日金曜日

自然界の法則

 おはようございます。
今年の夏は、長雨に冷夏、一昨年は40日間およぶ真夏日、世界的異常気象はとどまるどころではありません。集中豪雨によって多くの命が奪われました。悲しいことです。アル・ゴアさんの「不都合な真実」やヨルゲン・ランダースさんの「2052-今後40年のグローバル予測」などの書物に書いている以上の速度で、危機的状況が起きています。原発事故や災害による復興費用は甚大な額に及ぶのです。現代、人々は漠とした不安を感じながら生きています。

仏陀は、縁起の法則を説き、結果には原因があり、因果応報を明らかにしました。聖書もまた自然界の法則を5000年前から語っています。旧約聖書の中の伝道者の書のなかで、次のように書いています。

「伝道者は言う、
空の空、空の空、いっさいは空である。
1:3日の下で人が労するすべての労苦は、
その身になんの益があるか。
1:4世は去り、世はきたる。
しかし地は永遠に変らない。
1:5日はいで、日は没し、
その出た所に急ぎ行く。
1:6風は南に吹き、また転じて、北に向かい、
めぐりにめぐって、またそのめぐる所に帰る。
1:7川はみな、海に流れ入る、
しかし海は満ちることがない。
川はその出てきた所にまた帰って行く。」(伝道者の書ー口語訳)


仏教では、「般若心経」が同じことを言っています。空即是色、色即是空、不増不減と自然界は何も増えもせず、減りもしないと言っているのです。

山に雨が降り、山々の木々の葉っぱの栄養分が川によって意味に運ばれ、魚たちを養います。海水は蒸気となり、陸地に向かい、また山に雨をもたらし、永遠と繰り返してくれます。風のまた、巡りめぐって、元の所に還ると言っています。

この自然界の法則を壊した者は誰でしょう。人間です。人間が我欲から離れ、本来の人間に還らない限り、多くの不幸な災害を作り出すのです。それでは自然界の法則に沿った生き方はできないのでしょうか。私はできると思います。

循環農法を説いている大分県野津町の赤峰勝人さんは、この自然界の法則によって、化学肥料や農薬を使わずに豊かな農産物を作っています。それが本当の農産物であり、いのちを育み、健康を与えてくれるものです。

聖書や仏典に書かれている原理原則通りに生きるか、我欲にまみれて生きるかの選択を問われているのです。決して厭世的になる必要のないし、否定的生きるのはなく、正しく、雄々しく、生きるのです。「天は自ら助くるものを助く」です。

自然を取り戻そう、自然にかえろう、自然に生きよう、自然を大切にしよう、そんな生き方を目指して、皆様のご健康をお祈りしつつ。 南~無 合掌礼拝 徳温禅月。






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