現代社会は、目に見えないストレスにいかにさらされているのでしょうか。
ストレスが及ぼす影響は、身体的は最大疾病病や生活習慣病の原因のひとつでもあると言われています。また精神的には、引きこもりや鬱病などの精神疾患などを誘発しています。このストレスなるものはいかなることから発生するのでしょうか。
「ストレス指数(ホームズ&レイ1967)というものがありますが、
①配偶者の死(100)
②離婚(73)
③夫婦の別居(65)
④刑務所などへの拘留(63)
⑤近親者の死(63)
⑥けがや病気(53)
⑦結婚(50)
⑧解雇(47)
⑨夫婦の和解(45)
⑩家族が健康を害する(44)以下は妊娠、性的な障害、新しい家族メンバーの獲得、職業上の再適応、経済上の変化、親密な友人の死、仕事・職業上の方針の変更、配偶者とのトラブル、借金が100万円以上に及ぶ、借金やローンのトラブル、仕事上の責任の変化、息子や娘が仕事を離れる、法律上のトラブル、特別な成功、妻が働き始めるか仕事を辞める、生活条件の変化、個人的な習慣の変更、職場の上司とのトラブル、労働時間や労働条件の変化、住居の変化など」(小此木啓吾著{対象喪失}より)
配偶者の死は、男の方がストレスになるみたいですね。女性はむしろ元気になる方もいますが。離婚や病気や解雇など、まさに生老病死の世界ですね。
現代社会はさらに複雑になりさまざまな悩みをほとんど人が抱え、ストレスの要因になっています。中野東禅先生の「座禅入門」(毎日新聞社)のなかで以下のように書いています。
「生きがいについて
生活に疲れはてた、出世競争に落後、生きてゆくはりを失って、やりがいのない仕事、職場に居づらい、上司とうまくいかない、仕事に生きがいを見出したい、今度こそと思いながらやる気が起きない
孤独について
相談相手もなくノイローゼ気味、東京は砂漠だ、私を必要としている人がいない、などなど
性的な問題について
平凡な毎日に刺激が欲しい、妻子がありながら若い女性と、浮気・不倫などなど
結婚について
婚期を逸した、夫(妻)がわたしに冷たい、つい夫(妻)にガミガミ言ってしまう、夫婦の性格があわない、夫婦間の疑惑と嫉妬、交際上の悩み
お金について
収入が少ない、失業の不安、正社員になれない、資金繰りが困難、貧乏などなど
親子の関係について
子供とコミュニケーションがとれない、反抗期、両親とうまくいかない、子供が非行に走っている、嫁・姑・姑とうまくいかないなどなど
老いと病について
老後の生活に不安、病気を抱えている、ガンを宣告された、健康に不安を抱えているなどなど」
その他、様々な悩みやストレスを抱えて生きているのです。これらが心身を蝕んで精神的にも肉体的にも病気になっていくのです。それではこのようなストレスを克服するにはどうすればよいのでしょうか。それは、釈尊(仏陀)が切り開いた禅瞑想なのです。次回のお楽しみ。
それでは皆様のストレスが軽減され、こころ安らかに生活できますようにお祈りします。南~無 合掌 徳温禅月。
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