2015年6月13日土曜日

空海さんに学ぶⅡ~「性霊集」より~

おはようございます。

 空海さんの膨大な著作群のなかに、「遍照発揮性霊集」があります。特に詩文を集めたものですが、これがじっくり何度もよむと、胸にしみてくるのです。皆さんに少しづつご紹介していきたいと思っています。


「性霊集」のなかの一節に、

「智無きにゅ湿も縁あらば感応す

いわんや真如如智は慈悲を本とす、自覚覚他は度生を用とす

心は大虚に遍じて谷のごとくに響き、声は洪音をつつんで鐘のごとくに応ず

利見摂引は思絶え、言絶えたり」

無知であるものも、因縁があれば感応することができる。御仏であれば、慈悲のこころで自他ともに悟らせることができる。すべての生きとし生けるものをお救いになる。御心は大宇宙に広がり、大自然の中の山彦のように、すべてのものに響き渡る。鐘が鳴るように鳴り響き、答えてくださる。人々を利益を与え、導いて下さる御力は、絶大で、形容する言葉もありません。と空海さんは言っています。


社会的なリーダーや経営者が、天地宇宙の御仏に感応し、そのちからを借りることができるとしたら、その活動や経営は、順風満帆でありましょう。信じますか。信仰ある経営にまさるものはありません。

信仰ある経営者はいつも謙虚で、驕ることなく、社員を大切にし、一人一人の人格を尊重し、その能力を引き出すことができるからです。

信仰なき経営者は、驕り高ぶり、社員を無能呼ばわりし、物欲にしがみつき、酒や女はたまたギャンブルに手を出し、滅びて行くのです。そのような人たちを何人も見てきました。

感応道交するアンテナを持つと言うことは、御仏への信仰を持つことなのです。理智的な信仰ではなく、感性に触れる信仰でなければなりません。全身全霊で御仏の教えやお言葉を感じるものです。


座禅や瞑想はそのためにするものです。だからこそ早朝座禅が、毎日必要なのです。そうすれば凛とした日々をおくることができるでしょう。それでは皆様の信仰がましくわわりますようにお祈りします。南~無 合掌 欲温禅月。






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