おんせん県おおいたでも、空海さんが由来と言われる大分県から熊本県にまたがる杖立温泉があり、別府市の鉄輪温泉は一遍上人、九重町の宝泉寺温泉は、空也上人と、仏教と温泉は密接に関わっているのです。
空海さんが発見したという温泉地は(資料はウキペディアより)
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瀬戸口温泉(新潟)
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清津峡温泉(新潟)
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川場温泉(群馬)
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伊豆山温泉(静岡)
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海の口温泉(長野)
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赤引温泉(愛知)
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清水温泉(徳島)
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波佐見温泉(長崎)
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信憑性はともかくとして、空海さんが温泉を用いて、ひとびとの病を治したのは事実でしょう。当時は野天と言わらる温泉が、現在の露天風呂の様式だと思われます。7年間にも及ぶ消息不明の修行時代に動物たちが傷や、病を治しているのを空海さんも見てきたのでしょう。そして、自ら野天湯につかり、疲れをいやしたのでしょう。熊の湯や鹿の湯の語源と言われています。つまり源泉の湧出であり、今でいうところの源泉かけ流しです。
仏教の経典に、「温室洗浴衆僧経(うんしつせんよくしゅそうきょう)というお経に書かれているのが、“入浴すると幸せになる”という教え。七つの難を避け、七つの幸福を呼び込む「七難即滅七福即生(しちなんそくめつしちふくそくしょう)」という言葉があります。七難が滅び、病気にならない、いい香りがする、衣服が清潔などなどの七福は、入浴によって直ちに生ずると、仏教では洗浴の功徳を薦めたんです。だから、温室(湯屋)は仏教寺院から発生したもの。古いところでは東大寺に湯屋があり、その様子は絵巻にも残されています」
また、仏教伝来によって、寺院に浴堂、温室、温堂、浴堂院が建てられました。これは仏像を洗い清めたり、僧侶たちが身体を清めたり、保健衛生上の浴室でした。この浴室を管理する役僧を「湯維那」といい、略して「湯那」といい、「湯女」になったそうです。
おんせん県おおいた日田市の天ヶ瀬温泉は、1300年の歴史がありますが、当時からの面影を残している露天風呂が玖珠川沿いにあります。「薬師湯」や「神田の湯」など源泉かけながしの露天風呂が、5ヶ所ほどあります。
源泉かけながしでないと空海さんの温泉による病気の治癒はできないですね。源泉かけ流しにこだわる理由はまたの機会にお話ししましょう。それでは皆様のご健康を祈りしつつ 南~無 合掌礼拝 徳温禅月。
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