2015年1月6日火曜日

温泉禅~呼吸を調える~

 おはようございます。
昨日、「続大分の極上名湯」(斉藤雅樹著)を読んでいて、日田市にある夜明薬湯温泉に行きたくなり、夕方かけさんじました。以前から知っていましたが、薬湯という名前がついているので、てっきり漢方薬か何かを入れているんだろうと思っていました。


ところが1500mから自噴する立派な温泉ではありませんか。ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉でぬるぬるするところがいいですね。JR九州八十八湯めぐりに選ばれているのも一理あるかなと思いました。450円で大衆浴場ぽくていいですね。

さて、昨日は体を調える~調身~について書きまして、あぐら座をお薦めしましたが、正座もいいですね。大切なことは背筋をまっすぐ伸ばし、天から頭のてっぺんをつられているような心持で座ることです。長時間になるほど姿勢が大事なのです。釈尊が到達した姿勢を学べることは感謝なことです。

今日は、呼吸を調える~調息~です。長生きと言いますが、実は長息(ながいき)なのです。私たちはふだん、まったく意識せずに呼吸していますが、もし息をすることができなれば3分ももたないでしょう。認知症などさまざまな病気の原因は酸素不足だと言われています。酸素が不足すると脳細胞が死滅するのです。脳を明瞭にするには、深い呼吸が必要なのです。

温泉禅は浴槽のなかで、あぐら座もしくは正座で座り、準備運動(揺身)ののち、深い長い呼吸をします。

腹式呼吸ですので、鼻でします。まず息を吐き出してください。そして下腹に意識を集中し、鼻から下腹がいっぱいになるまで空気を深く吸い込みます。温泉禅の良さは、通常の座禅とは違い温泉の湯気(ミネラル)を吸うことができるのです。

吸い込んだら、止めます。止めて、その空気が全身にいきわたるように意識します。そして長~く鼻から吐き出します。そのときに頭の中でひと~つと数えます。(これを数息観といいます。)吐ききったら止めます。止めた時に、肛門を閉めます。

そしてまた鼻で下腹がいっぱいになるように深く吸い込みます。止めます。全身に息わたらせます。そして長く鼻から吐き出します。頭のなかでふた~つと数えます。吐ききったら止めて、肛門を閉めます。これをとう(十)までします。

これが呼吸法です。おんせんの効能と温泉禅の呼吸法により、効果は百倍です。ぜひ実践してみてください。それでは皆様のご健康を祈りつつ 南~無 合掌礼拝 徳温禅月。





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