2012年10月17日水曜日

成功したい経営者、ビジネスマンの方へ

おはようございます。別府総合研究所の別府武志です。

成功という言葉は、こころよい響きがありますね。成功している人を観察していると、共通点があります。それは、「己とは何か」を知っている人たちです。京セラの創業者の稲盛和夫氏やソフトバンクの孫正義社長などの著作を読むと、共通しているのは若いときつまり20代の創業の時から、人生とは何か、「汝自身を知れ」という自己探求していることです。

多くの経営者やビジネスマンにお会いして、「あなたの夢や目標は何ですか」とお聞きすると、皆さん、うれしそうな顔をして、笑顔で夢を語ってくれます。しかし、10年、20年と経ってその人たちを見てみると、夢が実現した人とそうでない人、ましてや破産や倒産した人もおられます。

経営の手法のまえに、その人の持っている己の性質、能力、器量に気づいているかが大きく影響しています。つまり己を知る自己評価をしているかどうかです。稲盛和夫氏は第二電電を創業しましたし、孫社長はアメリカ第3位の通信会社をM&Aしました。孫社長は過去2年間を振り返り、守りに入っていた自分は本当の自分でないと気づいたそうです。自分の使命は、本業であるインターネットや携帯電話事業を通して、世界の人に貢献したいと言っていました。司会者がソーラー事業もしていますねと振ったら、それはあくまでも付随的な事業と答えていました。本業の拡大こそ、企業の成長戦略の要です。

昨今では、規模の大小にかかわらず、企業のM&Aは、マーケットや業績の拡大に欠かせない手法の一つですが、経営者の器量が伴っていなければ、成功はおぼつかないのが実情です。では器量とはなにでしょうか。それは心のうつわであり、裁量であるわけです。

こころのうつわは、生まれたときからもっている天性のものが大きく左右されます。後天性のものもありますが、それには、切磋琢磨し、努力しなければ、うつわの度量は大きくなりません。たとえば戦国時代の上杉謙信、武田信玄、織田信長、徳川家康を見ると、先天的に大将(トップ)としてのうつわを生まれた時から持っています。残念ながら信玄の長子の勝頼にはないことを信玄は見抜いていました。豊臣秀吉はどうでしょうか。かれは、大将ではなく参謀としてのうつわでした。信長の部下の時の、活躍ぶりをみれば一目瞭然です。だから天下を取ったあとは、朝鮮出兵などの禍根を残すことをするのです。

戦国時代をあげましたが、今日の様相も同じです。一国が一企業であり、自分が一国一城のあるじになりたいと思っても、だれでもなれないし、向かないし、それより社長の右腕、左腕で、能力を発揮する、昔でいえば番頭、つまり企業参謀(役職でいえば部長や常務や専務)の役が適している方も多いし、そのような人が会社を支えています。さてあなたは、どちらの器をもっていますか。

「あなたのこころが、あなたの人生を決めているのです。」

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