2013年1月24日木曜日

危機管理ー「修証義」を学びつつー


 おはようございます。
アルジェリアから次々と悲報が飛び込んできます。犠牲になられた息子さんのお母さんが、「息子が早く来て抱きしめてほしいと言っているようだ。早く行って抱きしめてあげたい」と涙ながらにお話していました。

悲しみにうちひしがれているお母さんを思うと、ブログを書けなくなります。しかし日本国民の一人として同胞の死を無駄にしてはならないと思います。

「永遠なる仏よ アルジェリアで亡くなられた方々の魂の痛みを あなたが慰めてください。あなたの懐で抱きしめてください。つらい魂の叫びを聞いてください。また亡くなられた方々のご家族を慰めてください。どうぞ生きる力をお与えください。」

青松寺での一輪の花を祈りとともに捧げます。



このグローバルな世界において、多くの日本人が他国の国民のためにも働いています。日本と日本人がグローバルゼーションの中で生きていくには、世界の人の宗教と文化を知ることと、常に危機意識を持って、危険な出来事に巻き込まれないように、準備しておかなければなりません。

私は、東京に出張に行くときは、必ず太陽光発電のラジオ付ランタンを持参して行きます。それはもし、地震などの災害にあった時、地方から出張に来た人は、どうして良いかわからない状況になると思うからです。緊急事態に対応するための道具で必要だからです。

日本政府及び個人が準備しておくべき危機管理を考えて見ました。一、政府がすべきことは、常時、外務省と防衛省と共同で情報収集活動専門官を配備し、治安状況の情報を把握し、的確に報告し、渡航禁止退避勧告をすること。自衛隊法の改正を早急にして、邦人のいのちと安全を守ることです。

二、進出企業がすべきこと、外地駐在員のなかに、渉外専門員を配置し、常にその国の政府関係者や日本国大使館員との連絡・報告を密にすること。危険の度合いを書き出し、危険を察知したら現地から撤退させることです。

三、世界に出ていくビジネスマンや技術者の皆さんは、特にイスラム圏への派遣のある可能性がある方は、東京にイスラム協会がありますので、イスラム教を学ぶと同時に、イスラム教の指導者にイスラムの友である証書を発行していただくことです。(外務省が教会にお願いに行っておくこと。)場合によっては、イスラム教に改宗しておくことも必要かもしれません。


そんなことを考えつつ、道元禅師の「修証義」を読みなおしました。第四章発願利生で、「其の形 いやしというとも この心をおこせば、すでに一切衆生の導師なり」と言っています。つまり痛みの心ある人はすべての人の先生ですという意味です。生きてゆく願いは苦しみや悲しみのなかにしか出てこないのです。その時に仏心が働くのです。

人々を助けるには、四つの智慧の実践があると書いています。布施と愛語と利行と同時と言っています。つまり人のためになる行いをし、できる施しを愛あることばをかけて、こころと行動を共にして行い、導くということです。

私たちは悲しいけれど、憎むのではなく、愛語を持って、他国の人々のために尽くし、助け合うことが最上の方法なのです。世界の人々が、お互いがお互いの宗教や文化を認めながら、生きてゆくことです。世界から銃がなくなることを誰もが望んでいるのです。武器を捨てよ!


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