2014年7月30日水曜日

銀座のママに学ぶ経営力・人間力

 おはようございます。
昨日、大分県日田市の商工会議所主催の商店街活性化セミナーに参加し、銀座「クラブ稲葉」のママである白坂亜紀さんの講演をお聴きすることができました。プロフィールはぜひネットで検索していただければすぐわかりますので、割愛しますが、お話しを聴いていて、一流の方だなと思いました。なぜなら銀座と日本文化とクラブに精通しているからです。

講演会が始まる前から、超満員でした。


講演は、2時間余り、ぶっとおしでお話され、あっという間でした。つまり面白いと言うことです。銀座の品格やクラブのシステムのお話など興味津々でした。クラブ稲葉はビジネスマンの方が多いので景気に左右されるそうですが、半沢直樹ような男もいるそうです。


出世する男の条件として、「太くて、堅くて、長い」お客様。健康であることですが、早寝早起きだそうです。だらだら遊ばない。「相手によって態度を変えない」のが一流の男、誰に対しても丁寧だということです。あなたはあてはまりますか?

黒地の訪問着、意気でいいね~。

もっとも、重要なのは、「意気」であること、見返りを求めない。日本人としての美意識が高いということです。インドも中国も哲学は理想だが、日本人はその哲学を現実化する、つまり実践するという話には、さすが早稲田大学一文出身だなと思いました。

日本人しか持ってないこころが「おもてなし」のこころで、見返りを求めないサービスであり、「思いやり」だということです。

銀座ミツバチプロジェクトにも参加し、銀座に里山を作っているのに、びっくり。また震災後も東日本への支援活動を実践しています。「いちど、東京さ行ったら、銀座のクラブ稲葉に絶対に行くべ」と思いました。
「銀座ミツバチプロジェクト」をPPTで説明してくれました。え!銀座が里山?



白坂亜紀さんがいつまでもお綺麗でご活躍されることを心よりお祈りします。南~無 合掌 徳温禅月。






2014年7月29日火曜日

殺すなかれ!

 おはようございます。
正直、佐世保の同級生女子による高一女子殺害のニュースを目にするたびに、心が落ち込んでしまいます。亡くなられた少女は、どれほど無念だったでしょうか。どれほど悲しいかったでしょうか。どれほど苦しかったでしょうか。

わが子を亡くしたご両親の苦しみはいかほどでしょうか。悲しみはどれほどでしょうか。慟哭、泣き崩れるご両親の姿を思うと、心が締めつけられます。同級生、友人の悲しみもまた、拭い去れない。どうして、どうしてという声が聞こえる。

瀬戸内寂聴さんが、「いま釈迦のことば」(朝日文庫)という本を出した時、最初の言葉は「殺してはならぬ」です。お釈迦様の言葉を編集した「法句経」(ダンマパダ)から寂聴さんが選出したのですが、最初のことばは「殺してはならぬ」です。

「すべての者は暴力におびえ、
すべての者は死をおそれる。
わが身にひきくらべて、殺してはならぬ。
殺させてはならぬ。」ー法句経129-

「すべて者は暴力におびえる。
すべての(生きもの)にとって生命は愛しい。
わが身にひきくらべて、殺してはならぬ。
殺させてはならぬ。」-法句経130-

「不殺生、殺すなかれ、殺させるなかれ」は、人類の戒律ではないでしょうか。人間がこのもっとも重要な戒律を守ることができないとしたら、人間ではなく、餓鬼であり、悪魔に成り下がっているのです。いかなることがあっても守らなけれならないもの、「殺すなかれ」です。

人間という字は、人の間(あいだ)と書きますが、人と人のふれあい、人への思いやりがあって初めて、人間なのです。このような人間生活を放棄したとき、悪魔がすり寄ってきて、「殺せ」とささやくのです。悪魔にこころを奪われてなりません。

戻ってきてほしい、しかし戻っては来ない、この悲しみを拭い去ることはできるでしょうか。これから人生の夢や目標に向かって、進むもうとした少女の魂は、悲嘆にくれています。どうそ、その魂が御仏のみもとで慰めれますようにと祈るばかりです。南無釈迦牟尼仏 合掌礼拝 徳温禅月。

参考図書 「いま、釈迦のことば」 瀬戸内寂聴著 朝日文庫






2014年7月28日月曜日

「老人と病人と死人が教えてくれるもの」~仏教聖典より~

 おはようございます。
今、世界に起きていることほど、ひどいものはない。魑魅魍魎の悪霊が跋扈する時代なのか?イスラエル、ガザでの虐殺、ウクライナ旅客機撃墜、そして日常に潜む残虐な殺人行為が佐世保で起きた。「殺すことは無かれ」と仏陀もキリストも言った。殺すことは、許されていないどころが殺された人の魂も、殺人者の魂も傷つくのです。

「仏教聖典」(仏教伝道協会)「人間世界において悪事をなし、死んで地獄に堕ちた罪人に、閻魔王が尋ねた」物語があります。

閻魔王「おまえは人間の世界において悪事をなし、三人の天使に会わなかったか。」

罪人 「大王よ、わたしはそのような方にはあいません。」

閻魔王「それでは、おまえは年老いて腰を曲げ、杖にすがって、よぼよぼしている人を見なったか」

罪人 「大王よ、そういう老人ならば、いくらでも見ました。」

閻魔王「おまえはその天使に会いながら、自分も老いてゆくものであり、急いで善をなさなけらばならないと思わず、今日の報いを受けるようになった。」

閻魔王「おまえは病にかかり、ひとりで寝起きもできず、見るも哀れに、やつれはてた人を見なかったか。」

罪人 「大王よ、そういう病人ならいくらでも見ました。」

閻魔王「おまえは病人というその天使に会いながら、自分も病まなければならない者であることを思わず、あまりにもおろそかであったから、この地獄へくることになったのだ。」

閻魔王「次に、おまえは、おまえの周囲で死んだ人を見なかったか。」

罪人 「大王よ、死人ならば、わたしはいくらでも見てまいりました。」

閻魔王「おまえは死を警(いまし)め告げる天使に会いながら、死を思わず善をなすことを怠って、この報いを受けることになった。おまえ自身がしたことはおまえ自身がその報いを受けなければならない。」 (「仏教聖典」P97~P98)

人を死に追いやったものは、それが戦争であれ、殺人であれ、その報いを受けなければならないのです。あの世に天国(極楽)も地獄もあるかどうかわからないという人がいますが、この世で、天国も地獄も見ているし、天国、地獄も体験しているではありませんか。

この世と、あの世は、相関関係ですから、この世で地獄をつくるものはあの世では地獄であり、この世で天国をつくるもの、つまり善をなすものは、あの世でも天国にいるのです。魂の選別はそのように行われるのです。

それでは、わたしたちが善をおこなうことができますようにとお祈りしつつ、南無釈迦牟尼仏 合掌礼拝 徳温禅月。







2014年7月25日金曜日

男の厨房第2講~なすのマリネ~

 おはようございます。
私の終活活動の一環として、「男の厨房」に毎月一回通っているのですが、料理って面白いですね。いつ独り身になるやもしれないし、妻の介護をすることになるかもしれない、お先は見えないので料理もひとりでできるようにしておく心構えで取り組んでいますが、これが楽しいのです。
「男の厨房」で皆さん、張り切っています。


第2講は、「なすのマリネ」、「鮭の柚子こしょう照り焼き」、「ピーマンとトマトの肉詰め」、「さば味噌そぼろのサラダ」、「豚肉と夏野菜の和え物」の5品を10名で作りました。

今回の担当は、「なすのマリネ」ですが、お二人用で説明しますと、なすを2本、ヘタとガクを除き、タテ1㎝に切ってください。ミニトマトは4個で半分に切ります。ニンニクを一片分、みじん切りにし、赤唐辛子一本を輪切りにし、フライパンに油を入れて、にんにく、赤唐辛子を入れて火をかけ、香りがえたら、なすに塩こしょうをして両面を焼きます。

油ごとボウルに移し、あら熱を取って、ミニトマト、レモン汁大さじ2杯とみじん切りしたパセリををくわえて、混ぜ合わせ冷蔵室でしっかり冷やしてから、器に盛り、バジリを飾ります。夏のスタミナ食としても食べやすく、ビールのつまみにもなります。

なすのマリネ

完成した5品

食の問題がマスコミを騒がせていますが、

「朝日新聞 2014年7月22日23時42分 マクドナルドやコンビニエンスストアなどで売られている、身近な食品で、またもや「食の不安」が起きた。中国の食品会社が、使用期限の切れた肉を使った加工食品などを納入していたことが明らかになった。上海市当局は立ち入り調査を実施し、21日までに生産を停止させた。問題になっているのは、米食品会社OSIグループの「上海福喜食品」。上海のテレビ局の調査で明るみに出た。報道によると、使用期限を約半月過ぎた鶏肉を混ぜてナゲットを製造したり、製造日を改ざんしたりしていた。また別の加工品では、期限を7カ月過ぎた牛肉を使っていた事例も確認された。同社関係者は、長年にわたって期限切れの原料が使われており、上層部の指示があったと語ったという。上海メディアによると、工場の従業員は「期限切れのものを食べても死にはしない」と言い放った。日本のマクドナルド(関東圏)やファミマなどにも納入されていたようで、該当商品は販売中止になったとのこと。」
料理人として一言言わせてもらうと、日本は、中国やアメリカなどとは食文化が全くちがうのです。日本人の食は、医食同源という思想があり、厨房に食卓に文化があります。このことの問題は、人民に餌を作っている国のものを、日本のコンビニやファストフードチェーンがコストを下げて利益をあげるために中国の工場で作らせて輸入していることです。そして消費者は、それが中国産(製)か国内で作られたものか全く知らされていないのです。
結論を申しあげれば、米でも牛肉でも、農産物のすべてPPTで安いからと言って他国のものを買って食べる必要はないのです。むしろ安全安心な地元の農産物を買って、自分で料理して食べないと、何を食べさせられているかわからないのです。ファストフードは食べない、コンビニやスーパーの国内表示のない惣菜や弁当も食べないことです。
原因と結果の法則通り、いいものを食べれば健康だし、わるいものを食べれば病気になるのです。どちらを選びますか、結果的には病気になれば、医療費は食費どころではありません。あなたはどちらを選びますか?
それでは皆様のご健康をお祈りしつつ、よき週末をおすごしくださいませ。南無 合掌礼拝 徳温禅月。


2014年7月24日木曜日

山の日、川の日、海の日を制定し、自然と響きあおう

 おはようございます。
私の好きな会社に、サントリーがあります。サントリートリスやオールドで育った世代だと言うこともあるのですが、経営者の姿勢と企業理念、それに基づいた製品作りに共感しているのです。VISAの情報誌にサントリーのセサミンの公告が入っていたので、つい注文してしまったのですが、商品と一緒に「自然のちから」という雑誌が入っていました。

読んで見ると、冒険家でありプロスキーヤーである三浦雄一郎さんのインタビュー記事が載っていたのですが、凄いですよね。75歳でエベレストに登れるとは、勇気が与えられますよね。また「人と自然と響きあう」という記事も、サントリー「天然水の森 奥大山」の写真がいいですね~。

大分県日田市小野川

さて、先日の7月21日は「海の日」でしたが、本当は山の日、川の日、海の日と祝日を順番に制定して欲しいと思うのですが、2016年より8月11日が山の日になることが国会で可決されました。自然豊かは日本という国は、山と川と海が生命を育み、農産物を作ってくれる重要なものです。

山がなければ、山林や森は二酸化炭素を吸ってくれない、水を蓄えてはくれない、川がなければ、田畑を潤して、農産物をつくり、海へと肥沃な土壌を運んではくれない、海がなければ、豊かな水の生き物を育んではくれない。そうして山と海と川は、天を通して循環しているのです。

ですから、まずは、山の神を祀り、感謝を捧げなければなりません。次の川の水神様をまつり、川が氾濫をおこさないようにお願いしなければなりません。海は、海の幸神を祀り、豊漁を祈願しなければなりません。古代から、人々の営みであったのです。現代人は忘れていませんか。


川の日は、いつするかって、国土交通省では7月7日、七夕の日です。いい日ですね。特に梅雨の危険な時期ですから、災難が降りかからないようにお祈りしましょう。日本では、宗教上の理由から、祈ることをしませんが、日本と中国以外の国では祈りを捧げるのは国民の義務なのです。

宗教の自由のない国と違う日本では、仏教の方も、神道の方も、キリスト教の方もそれぞれの宗教に準じて、このような祝日を制定して、恵みと安全に感謝し、お祈りすべきではないでしょうか。そして山と川と海に感謝し、守る義務があるのです。

それでは、人類が自然を大切にし、感謝し、守ることができますようにお導きくださいとお祈りします。南~無 合掌礼拝 徳温禅月。








2014年7月23日水曜日

スズメの学校と終活講演会

 おはようございます。
一昨年の北部九州集中豪雨で甚大な被害をこうむった大分県日田市ですが、その中でも多くの家屋が床上浸水した吹上町という町があります。この町はその後の復興も自治会長が率先して、住民の皆さんとコミュニケーションを取り、皆さんを元気づけ協力し合っています。

自治会長さんから、「終活講演会」の依頼がありましたので、「ハイ、喜んで」とお引き受けしました。よく聞くと、お寺のご住職さんや葬儀屋さん、公証役場の公証人さんたちから、葬儀や相続のお話しをすでに聞いているとのでした。

スズメの学校の校長先生のご挨拶です。

そのような活動をしているのが、「スズメの学校」という70代以上の方々のお勉強会でした。昨日の「終活講演会」にはなんと、吹上町公民館に入りきれないほどの住民の皆様が来場されていました。日田弁で言えば「たまげた」(びっくりした)ですね。

冒頭、スズメの学校の校長先生のお話があり、自治会長さんが、大声で「気合いだ、気合いだ、気合いだ」の三拍子の掛け合いをし、これまたたまげましたが、おそらく、生きて行くのも気合いだと言うことでしょう。

地域のコミュニケーションンがしっかりしていると、お年寄りが孤独にならない、町の出ごとに参加するのが楽しい、またお互いの健康状態などがわかる、災害時には即座に対応でき避難できるなどの多くの効果・効能があるのです。

熱心に聴かれるスズメの学校の生徒さん達です。

さて、今回の「終活講演会」では、終活活動の第一歩は、「エンディングノート」を書くことで、今まで生きて来た自分自身の振り返る、これから何をしたいか夢や希望を持つことができます。それが見えてくることが最も大切なことです。

次に、医療や介護、相続や葬儀、お墓のことなど、考えて書き込んでいくことをお薦めしています。私達の「終活を楽しむ会』では、終活活動をする多くの方を支援していきたいと願っています。地域に終活カウンセラーもふえてきています。

「終活を楽しむ会」~終活カウンセラー女子部会の皆さんです。

8月24日に「終活フェスタ2014IN東京」が産業貿易センターが開催されますので、ぜひ参加してみてください。それでは、皆様のご健康をお祈りしつつ、暑中お見舞い申し上げます。南~無 合掌 徳温禅月。





2014年7月18日金曜日

消費税転嫁対策・営業部門強化セミナーに参加して

 おはようございます。
昨日は、日田商工会議所・日田中小企業相談所主催の消費税転嫁対策・営業部門強化セミナーに参加しました。トップセールス育成塾塾長の赤嶺哲也氏の「売り込まなくても売れる!主導権を握る最強の『高確率営業法』」という講演テーマでした。


各地の商工会議所などが主催しているセミナーは、今が旬な講師を呼んでいるので、とても参考になるわけですが、昨日のお話は以前から私が言っていたことと同じで新タイプの営業が必要だということです。

従来型のセールスマンはいわゆる強引?な売り込み型、燃える営業マンタイプでしたが、これからはコンサルティング営業の時代なのです。

ものがあふれる時代では、強引な営業スタイルやトークは逆にお客様から嫌わるのです。営業マンはプロフェッショナルであること、取り扱う商品は、自社・他社を問わず精通していることです。お客様にとって、たよりになるアドバイザーでありコンサルタントなのです。

つまり、プロのコンサルタントとして、お客様の問題解決の手段を教え、手助けをするのが、営業の仕事です。それは営業だけにとどまらず、いわゆる事務系にしても、技術系にしても同様なのです。

赤峰氏は、フロントトークが必要だとお話していましたが、フロントトークとは、商品説明のまえにお膳立て(下準備)をしておくことです。いわゆるアプローチの段階でフロントトークをしっかりしておくこです。商品説明いわゆるプレンゼンテーションは次回でいいのです。

時代は、心優しい誠実な営業であり、お客様が求めるものをいかにアドバイスできるかが、高い成約率につながっていくのです。無理売りや押し売りからは、いい成果を得られません。ですから基本は「あなたがしてほしいことを、他の人にしてあげる」のです。

今回このような機会を企画してくれた日田商工会議所の職員さんに感謝を申し上げ、皆様方ともども事業やお仕事が成功しますようにとお祈りします。南~無 合掌 別府武志




2014年7月17日木曜日

「地上の星/ヘッドライト・テールライト」を聴いて

 おはようございます。
先日、中島みゆきの「時代」について書きました。「時代」から25年後、登場したのが、「地上の星」で、NHK「プロジェクトX~挑戦者たち~」の主題歌として作詞・作曲したものです。私には「時代」の続きが「地上の星」に覚えてならないのです。

戦後、困難な復興を乗り越えて、高度成長へと向かうなか、矛盾を抱えつつ、時代は60年安保、60年代後半のベトナム反戦運動、全共闘運動を中心とした学生運動が高揚期を迎え、70安保で青春の敗北と挫折を抱え、そのエネルギーは企業戦士へと変貌していったのです。

「時代lはそんな心情をも汲み取った曲だと思っています。その後、名のなき企業戦士たちは、企業の成長のため、製品の開発やマーケティングなどそのエネルギーと努力と才能をいかんなく発揮したのです。

そのことこそ「プロジェクトX」であり、日本国内の都市でも地方でも、大企業を問わず、中小企業でも日本人の勤勉さが立証したものであると思います。そして地上の星とは、夜空の星に匹敵する多くの星たち、つまり企業戦士たちであったのです。


「地上の星」 作詞:中島みゆき 作曲:中島みゆき
「風の中のすばる
砂の中の銀河
みんな何処へ行った 見送られることもなく
草原のペガサス
街角のヴィーナス
みんな何処へ行った・・・・


企業戦士たちは、特別に賞賛されることはないが、それぞれのところでペガサスであり、ヴィーナスで会ったのです。「プロジェクトクトX」のエンディングテーマは、「ヘッドライト・テールライト」ですが、この曲も地上の星を表現していますね。

「ヘッドライト・テールライト」 作詞:中島みゆき 作曲:中島みゆき
「語り継ぐ人もなく
吹きすさぶ風の中へ
紛れ散らばる星の名は
忘れられても
ヘッドライト・テールライト 旅はまだ終わらない
ヘッドライト・テールライト 旅はまだ終わらない・・・」


私達の旅は終わらないのです。旅の終わりとは、「死」かもしれませんね。それぞれの人生を怠ることなく、もくもくと歩み続けるのです。しかしそれぞれの人生の旅は完成されるのです。そんなことを考えながら、「地上の星/ヘッドライト・テールライト」を聴いて、このブログを書きました。

それでは皆様の人生が豊かなものでありますようにとお祈りしつつ、南~無 合掌礼拝 徳温禅月。






2014年7月16日水曜日

終活~葬儀トラブルをなくすために~

 おはようございます。
葬儀は誰のためにするのでしょうか。故人をお見送りする、供養することですが、同時にいま生きているご親族、ご親戚、そして会葬者の皆様が、故人の死を通して、自分の人生を考える絶好の機会だと思っています。

昨今、直葬、家族葬、密葬、本葬、社葬そして香典葬などとお葬儀の形態が多岐にわたっています。問題が生じるのは、葬儀にかかる費用で、こんなにかかると思わなかったいうことで、葬儀屋さんへの不信感が起きています。

OBS放送旬感3chより「おくりびと」の場面より

だからこそ、60歳を過ぎたら、一度お知り合いやご近所の葬儀さんを訪れて、事前に費用をお聴きしておくことが大事だと思います。たとえば互助会にかけているから大丈夫だと言うのは、問題で、互助会にかけているから費用が安く済むものではありません。

葬儀費用のもっとも多くかかるものは祭壇です。ご親族やご親戚、ご友人や会社関係、ご近所の方々などでおよそ何名くらい参列するか目算して、祭壇の規模を決めて事前相談するとおのずと費用がわかり仮見積もりを作ってもらえます。

私は、残された家内や子供任せにして、負担をかけたくないと思っていますので、終活事項として、すでに聞き取りをしましたので、近くの良心的な葬儀屋さんに事前予約する予定にしてます。終活それは自分自身の人生の集大成と、家族へのおもいやりの気持ちでするものです。

宗教的な概念はともかくとして、病気になれば病院にお世話になるし、死んでしまえば葬儀屋にお願いすることは歴然とした現実なのです。どこかのカルト的新興宗教のように葬儀などしない、納骨もしないという考え方にはとてもついていけない方がほとんどだと思います。

終活という活動を通して人生の集大成、総仕上げ、総決算をしていきませんか。人生の後半をより豊かに、楽しくすごせますよ。それでは皆様のご健康をお祈りしつつ、南無釈迦牟尼仏 合掌礼拝 徳温禅月。






2014年7月15日火曜日

仏教聖典を読む~正しい生き方の指針~

 おはようございます。
人間関係においても、仕事においても、事業経営においても、常に何が正しいかを考えて行動しなければなりません。誰が正しいかではなく、何が正しいかです。そのことがもっとも幸せなる、また成功する生き方の指針なのです。

仏教聖典(仏教伝道協会)のさまざまな道(P173)に、

「さとりを求める者が学ばなければならない三つのことがある。それは戒律と心の統一と智慧の三学である。
 戒とは何であるか。人として、また道を修める者として守らなければならない戒を保ち、心身を統制し、五つの感覚器官の入口を守って、生きる罪にも恐れを見、善い行いをして励み務めることである。
 心の統一とは何であるか。欲を離れて不善を離れて、次第に心の安定に入ることである。
 智慧とは何であるか。四つの真理を知ることである。それは、これが苦しみである、これが苦しみの原因である、これが苦しみの消滅である、これが苦しみの消滅に至る道であると、明らかにさとることである。」

戒律とは戒めですね。酒を飲むなという戒めがありますが、酒=アルコールは己も見失うもとになることはすべての人がわかっているにも関わらず、僧籍にあるものであびるほど飲むものがいますが、せめて僧籍を離れてからにしてほしいと思うのです。生きているかぎり欲望=煩悩があり、煩悩があるかぎり、戒めを守る努力をしないと歯止めが利かなくなるのです。

こころの統一に最善のものは座禅です。朝目覚めたら、5分から20分で結構ですから、座禅をして心を調えてください。智慧を知るためには、この仏教聖典を読んで下さい。仏陀が答えを書いています。

三つのことを学んだら、八つの正しい実践(八正道)をすることが、正しい生き方なのです。
「八正道は、正しいものの見方、正しいものの考え方、正しいことば、正しい行い、正しい生活、正しい努力、正しい念い、正しい心の統一である。

正しいものの見方とは、四つの真理(四諦)を明らかにして、原因・結果の道理を信じ、誤った見方をしないこと。
正しいものの考え方とは、欲にふけらず、貪(むさぼ)らず、いからず、害(そこな)う心のないこと。
正しいことばとは、偽りと、むだ口と、悪口と、二枚舌を離れること。
正しい行いとは、殺生と盗みと、よこしまな愛欲を行わないこと。
正しい生活とは、人として恥ずべき生き方を避けること。
正しい努力とは、正しいことに向かって怠ることなく努力すること。
正しい念いとは、正しい思慮深い心を保つこと。
正しい心の統一とは、誤った目的を持たず、智慧を明らかにするために、心を正しく静めて心の統一をすることである。」(仏教聖典P176)

2500年前、仏陀は人の生き方をこのように説いたのです。これが真実の生き方ではないでしょうか。できるとかできないとかではなく、このような生き方をめざし、実践するものにこそ、人生の幸せと成功が訪れるのです。

現代人の多くがこのような生き方を忘れ、強欲な生活を送っています。強欲の末路は、罪であり、滅亡です。中島みゆきさんが「時代」で歌ったように、いまこそ生まれ変わるときです。

それでは皆様が八正道を実践し、豊かな恵み多き人生を歩まれるように心よりお祈りします。南無釈迦牟尼仏 合掌礼拝 徳温禅月。







2014年7月14日月曜日

中島みゆきの「時代」を聴いて・・・。

 おはようございます。
胆嚢摘出手術の入院中、聴いていた中島みゆきのCDのなかで、やはり「時代」が一番、こころに響くものがありました。「時代」は、1975年に発表されるのですが、60年代後半からのベトナム反戦運動や全共闘運動など経験した団塊世代にとって、この曲は癒しの曲だったかもしれません。

しかし、中島みゆきの歌詞は、それぞれの時代を超えて、普遍性を持ったいるが故に、現在、20代、30代、40代、50代の方にも共感が持たれるのだ思います。彼女の饒舌はラジオのパーソナリティだけで、自分の曲のことを彼女自身が語った本は見当たりません。本来アーティストはそうあるべきだと思う。つまり曲を聴いて、共感し、自分と向き合うからです。

時代 [歌詞]
「今はこんなに悲しくて
涙もかれ果てて
もう二度と笑顔には
なれそうもないけど

そんな時代もあったねと
いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと
きっと笑って話せるわ
だから 今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう
まわるまわるよ 時代はまわる
喜び悲しみくり返し
今日は別れた恋人たちも
生まれ変わって めぐりあうよ

旅を続ける人々は
いつか故郷に出会う日を
たとえ今夜は倒れても
きっと信じてドアを出る
たとえ今日は果てしもなく
冷たい雨が降っていても
めぐるめぐるよ 時代はめぐる
別れと出会いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって 歩き出すよ

まわるまわるよ 時代はまわる
別れと出会いを繰り返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって 歩き出すよ

今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって 歩き出すよ」 ユーチューブより


詩人が書いた詩と、シンガーソングライターの歌詞は、微妙な違いがあるのですが、この歌詞を平面的に読んでは味はでてこない、曲を思い出しながら読むとイメージが湧いてくるのです。1960年代後半からの学生運動は1972年の連合赤軍のあさま山荘事件でその理念と思想性は崩壊したのです。

出だしの

「今はこんなに悲しくて
涙もかれ果てて
もう二度と笑顔には
なれそうもないけど」

と70年代、おもぐるしい時代の空気と挫折感のなか、若者たちは未来へ向かって歩き出すのですが、それには、「REBORN」つまり生まれ変わる必要があったのです。1975年にこの曲が発表された時、どれだけ多くの若者たちが救われたでしょうか。

3年前、中学時代、高校時代の還暦同窓会をしましたが、あのときは、このときはと語り尽くせない再会がありました。やっと話せるときがやってきたのです。それぞれの人生に喜びや悲しみが繰り返しやって来て、それを乗り越えて生きてきたのです。

そして人生は旅かもしれない、人生という旅をそれぞれが歩き続けなければならないのです。私達は倒れても起き上がり、生まれかわるのです。生まれかわるという表現に、中島みゆきのインスピレーションを感じるのは私だけでしょうか。

おかげさまで、心身共に癒される入院生活を送れました。こんな素晴らしい曲を作ってくれた中島みゆきさんに「ありがとう」を言いたい。これからもどんどん、ますますご活躍されることを心より願い、中島みゆきさんと皆様のご健勝をお祈りします。南~無 徳温禅月。





2014年7月11日金曜日

楽しい入院生活を送るための保険と終活

 おはようございます。
昨日の話の続きになるのですが、早く帰りたいばかりで、入院診療費の明細を聴かずにお支払し、帰りましたが、小生は9日間で、合計92038円でした。そんなものだと思っていましたので、疑問は湧いてこなかったのかもしれません。

もし、一人部屋5000円の場合で、40000円追加、12000円の特別室では、96000円の追加になるのですが、一人部屋があいていなかったので、4人部屋でしたが、こういう経験をしなさいとの御仏のご加護かもしれませんね。

さて皆さん、医療保険に入っていない場合は、とても一人部屋など入れませんね。もうすでに3ヶ月以上の方もおられましたが、別料金で45万以上かかることになりますし、入院費用を気にしているだけで病気になりそうですね。

終活のテーマに、病気にどう対応するか、癌を宣告されたら、どう生きてい行くかの心構えはできているか、長期入院に経済的にも耐えられるかのさまざまな病気にまつわることどもを検討しておく必要があります。

さて、小生は家に帰りつき、金庫を開け、みたものは実は保険証券でした。保険をかけている人なら誰しも、保険で賄いたいものです。でも改めて見ると、この手術は適用されるのかとか、入院前の検査費用ははいらないのかなど、疑問がわいてきます。

つまり自分が入っている保険についてあまりよくわかっていないわけです。それで、皆様へのカウンセリングにお役に立てるため、再度勉強しなければと思った次第です。保険が終活の重要項目のひとつであることは提示してきましたが、まず基本は死亡保険より医療保険へ、手術費用適用及び入院給付金をよく知って必要があり、必要に応じて切り替えることもありうると思いました。

終活の重要テーマとして、楽しい入院生活を送るための保険を提案していきたいと思った次第です。退院したくても退院できない方々がたくさんおられることも事実です。国任せではなく、自分の医療費の確保を確実にしておかなければなりません。

それでは、皆様のご健康をお祈りします。よき週末をお迎えくださいませ。南~無 合掌礼拝 徳温禅月。





2014年7月10日木曜日

楽しい入院生活と終活

 おはようございます。
全国の読者の皆様、お待たせしました。実は、胆嚢摘出手術のため入院していましたが、昨日退院しました。4月に、胆嚢に胆石と腫瘍ができていると言われ、経過観察をしていましたが、ほっておくと癌になると脅かされ、胆嚢を取ることにしました。

文月(7月)に入っての入院ということで、1日の仏滅に入院し、2日の大安に手術をしていただきました。若き医師(39歳)の腕にすべてをゆだね、いざ!まな板の鯉の心境で手術室へ、麻酔は大学病院から来ている先生で、ご安心くださいと言われ、すぐに爆睡しました。

「別府さん、おわりましたよ。」との声でやっと目覚めましたが、あとで聞くと3時間を要したとのことですが、まったく記憶がありませんでした。つまり小生は仮死状態で、涅槃の世界で、永遠の眠りの一歩手前であったのです。「死」というものがどういうものかわかりました。つまり「無」です。

ICU集中治療室に運ばれましたが、ここがとても苦痛でした。なざなら水が飲めない、体を左右に少ししか動かせない、おちんちんにカテーテル、手術した胆嚢のところは、痛い人が多いようですが、小生は不思議な違和感がありました。なにひとつむだなものはないという持論をもっていますので、胆嚢君とのお別れが寂しい限りでした。

閉めきった集中治療室は座禅を日々している小生にとっても、苦痛でしたね。心電図の音や、血圧計の音など、いわゆる不快音ですね。それで全国の病院施設への提案ですが、リラクスゼーションの音楽を、患者さんの好みで、クラッシックからポップ系など選べて、流してやるといいかも。

さて3日目に集中治療室から病棟へ、読書が趣味の小生は個室をお願いしていましたが、とれず4人部屋へ、まだ気分が悪く本を読む気もしない。だからと言って、TVばかりでみていても、飽きたので、持ち込んだCDを聞くことにしました。

いろいろCDを持った行きましたが、以前よりこのひと天才的アーチストと思っていたのが、中島みゆきさんですが、なぜかあらためて彼女の歌詞をじっくり聴くと、彼女の曲が病院生活には最適であるのがわかりました。なぜならポジティブシンキングだからです。

4日目、すこし入院生活に慣れてきて、まえのベットのおじさんより声をかけられ、話しているとどうも息子の同級生のお父さんらしいです。話がすすむと、奥さんが小生と中学が同じで同学年だったらしく、あなたはしらないが奥さんはよく知っているとのこと、なざなら小生は中学時代も元気がよかったからです。お父さんもポジティブシンキングタイプなので意気投合!

そうすると隣のベットのおじさんが参戦。玖珠町でコメ作りにいのちをかけ、夏は百姓、クレー射撃の国体選手監督で、冬はイノシシや鹿の猟師、おじさんはまたポジティブな人で、60歳からコメ専業農家になり、現在田を7丁部、10丁部が目標らしい、凄いね。このような人が日本の農業と食を背負っていると思うと泣けてくる、さらに温泉も掘りあてて、北之園温泉と命名、温泉好きの小生にとってはたまらない話題が満載!そして猟犬を七頭飼っていて、紀州犬を中心に屋久島犬やハウンドを掛け合わせているらしい、見に行きた~い。

そして、ななめまえのおじさんは、玖珠で50年も喫茶店を経営しているマスター、町の名士ですが、話に含蓄があり、話が弾んできて、あんた何をしていると言われ、コンサルタントですが以前は光グループにいましたというと、光の会長さんは友達だと話が弾む、不思議なご縁ですね~。

昨日、退院するまで、朝、昼、夕にミーティング、小生は終活のこと、宗教のことなどお話をすると、おじさんから、若くして得度したということはよっぽど悪いことをしたんじゃね~と言われ、あぁ罪深きしもべをお許しくださいと懺悔。

話はつきませんが、ときには、お風呂場の鏡が汚れているので、メッシュでおとすなど掃除に学ぶ会の修行もさせていただきました。入院中、友人が見舞いに駆けつけていただいましたが、元気なのでがっかりさせたと思います。

9日退院がきまり、やはり娑婆にでられるのは楽しみで、そわそわ、前日には荷物も片づけスタンバイ。最後の抜糸で、退院。若き先生より、細胞分析の結果報告は15日にするから言われ外来予定です。大丈夫でしょう。同室のおじさんたちも一緒に退院で、12日に玖珠にお伺いすることとしました。楽しみですね~。

ところで病院で苦しんでいる方がたくさんいるなかで不謹慎なことを書きましたが、病院生活もいわゆる終活の一部ですね。同じなら楽しめるようにしようではありませんか。そしてもっとも癒してくれたのは、看護学校をでて、日夜看護に奮闘する若き看護士の皆さん(天使)、大変な仕事ですが、いつも笑顔で、いつも励ましの言葉を投げかけてくれる天使たちに、ふたたび「ありがとう」と感謝。

写真は「ふれあい新聞よんじょくれ」の記事です。大分県済生会日田病院は、35年前日田青年会議所で公的救急医療施設誘致運動をしたのを思い出しました。済生会のあるおかげで多くのいのちが救われました。


それでは、皆様のご健康と台風被害がないように、お祈りしつつ、南~無 合掌礼拝 徳温禅月。