2014年7月15日火曜日

仏教聖典を読む~正しい生き方の指針~

 おはようございます。
人間関係においても、仕事においても、事業経営においても、常に何が正しいかを考えて行動しなければなりません。誰が正しいかではなく、何が正しいかです。そのことがもっとも幸せなる、また成功する生き方の指針なのです。

仏教聖典(仏教伝道協会)のさまざまな道(P173)に、

「さとりを求める者が学ばなければならない三つのことがある。それは戒律と心の統一と智慧の三学である。
 戒とは何であるか。人として、また道を修める者として守らなければならない戒を保ち、心身を統制し、五つの感覚器官の入口を守って、生きる罪にも恐れを見、善い行いをして励み務めることである。
 心の統一とは何であるか。欲を離れて不善を離れて、次第に心の安定に入ることである。
 智慧とは何であるか。四つの真理を知ることである。それは、これが苦しみである、これが苦しみの原因である、これが苦しみの消滅である、これが苦しみの消滅に至る道であると、明らかにさとることである。」

戒律とは戒めですね。酒を飲むなという戒めがありますが、酒=アルコールは己も見失うもとになることはすべての人がわかっているにも関わらず、僧籍にあるものであびるほど飲むものがいますが、せめて僧籍を離れてからにしてほしいと思うのです。生きているかぎり欲望=煩悩があり、煩悩があるかぎり、戒めを守る努力をしないと歯止めが利かなくなるのです。

こころの統一に最善のものは座禅です。朝目覚めたら、5分から20分で結構ですから、座禅をして心を調えてください。智慧を知るためには、この仏教聖典を読んで下さい。仏陀が答えを書いています。

三つのことを学んだら、八つの正しい実践(八正道)をすることが、正しい生き方なのです。
「八正道は、正しいものの見方、正しいものの考え方、正しいことば、正しい行い、正しい生活、正しい努力、正しい念い、正しい心の統一である。

正しいものの見方とは、四つの真理(四諦)を明らかにして、原因・結果の道理を信じ、誤った見方をしないこと。
正しいものの考え方とは、欲にふけらず、貪(むさぼ)らず、いからず、害(そこな)う心のないこと。
正しいことばとは、偽りと、むだ口と、悪口と、二枚舌を離れること。
正しい行いとは、殺生と盗みと、よこしまな愛欲を行わないこと。
正しい生活とは、人として恥ずべき生き方を避けること。
正しい努力とは、正しいことに向かって怠ることなく努力すること。
正しい念いとは、正しい思慮深い心を保つこと。
正しい心の統一とは、誤った目的を持たず、智慧を明らかにするために、心を正しく静めて心の統一をすることである。」(仏教聖典P176)

2500年前、仏陀は人の生き方をこのように説いたのです。これが真実の生き方ではないでしょうか。できるとかできないとかではなく、このような生き方をめざし、実践するものにこそ、人生の幸せと成功が訪れるのです。

現代人の多くがこのような生き方を忘れ、強欲な生活を送っています。強欲の末路は、罪であり、滅亡です。中島みゆきさんが「時代」で歌ったように、いまこそ生まれ変わるときです。

それでは皆様が八正道を実践し、豊かな恵み多き人生を歩まれるように心よりお祈りします。南無釈迦牟尼仏 合掌礼拝 徳温禅月。







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