先日、中島みゆきの「時代」について書きました。「時代」から25年後、登場したのが、「地上の星」で、NHK「プロジェクトX~挑戦者たち~」の主題歌として作詞・作曲したものです。私には「時代」の続きが「地上の星」に覚えてならないのです。
戦後、困難な復興を乗り越えて、高度成長へと向かうなか、矛盾を抱えつつ、時代は60年安保、60年代後半のベトナム反戦運動、全共闘運動を中心とした学生運動が高揚期を迎え、70安保で青春の敗北と挫折を抱え、そのエネルギーは企業戦士へと変貌していったのです。
「時代lはそんな心情をも汲み取った曲だと思っています。その後、名のなき企業戦士たちは、企業の成長のため、製品の開発やマーケティングなどそのエネルギーと努力と才能をいかんなく発揮したのです。
そのことこそ「プロジェクトX」であり、日本国内の都市でも地方でも、大企業を問わず、中小企業でも日本人の勤勉さが立証したものであると思います。そして地上の星とは、夜空の星に匹敵する多くの星たち、つまり企業戦士たちであったのです。
「地上の星」 作詞:中島みゆき 作曲:中島みゆき
「風の中のすばる砂の中の銀河
みんな何処へ行った 見送られることもなく
草原のペガサス
街角のヴィーナス
みんな何処へ行った・・・・」
企業戦士たちは、特別に賞賛されることはないが、それぞれのところでペガサスであり、ヴィーナスで会ったのです。「プロジェクトクトX」のエンディングテーマは、「ヘッドライト・テールライト」ですが、この曲も地上の星を表現していますね。
「ヘッドライト・テールライト」 作詞:中島みゆき 作曲:中島みゆき
「語り継ぐ人もなく吹きすさぶ風の中へ
紛れ散らばる星の名は
忘れられても
ヘッドライト・テールライト 旅はまだ終わらない
ヘッドライト・テールライト 旅はまだ終わらない・・・」
私達の旅は終わらないのです。旅の終わりとは、「死」かもしれませんね。それぞれの人生を怠ることなく、もくもくと歩み続けるのです。しかしそれぞれの人生の旅は完成されるのです。そんなことを考えながら、「地上の星/ヘッドライト・テールライト」を聴いて、このブログを書きました。
それでは皆様の人生が豊かなものでありますようにとお祈りしつつ、南~無 合掌礼拝 徳温禅月。
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