2012年12月6日木曜日
成功哲学ーブッダの教えⅨー
おはようございます。
師走のなると、気持ちが引き締まると思いませんか。今年のやり残した仕事をしておきたい。来年の目標がちらついてくる。そういう意味でも一年ごとに節目があるのは、いいですね。日田市三隈公園も秋から冬へと様相が変わりつつあります。
三隈公園にて
さて、本日でわらしべ長者の息子、シンガーラへの教えは、最終回です。
青年 「昨日は帰り、妻に、先生の教えを話しました。夫婦、力を合わせ、家族を守っていきたいと思います。」
釈尊 「シンガーラよ、お前が守るべきものは、家族だけではないぞ。お前の会社の従業員を大切にし守っていかなければならない。それが下方を拝むことじゃ。」
青年 「従業員にどのように接するればよいのでしょうか。」
釈尊 「まずは従業員の力量に応じて、仕事を与えることじゃ。そして、それに応じて給料と食事を与えること、次に病気の時は見舞いに行きなさい。あなたが旅行に行ったら土産を買ってきてあげない。最後に休みもきちんと与えることじゃ。」
青年 「従業員への接し方を改めます。」
釈尊 「そうすると従業員は、おまえや上司に、尊敬の念を持って、仕えてくれる。従業員の心構えは、朝早く起きることじゃ、夜は遅くまで遊んだりしないで、早く寝ることじゃ。自分の給料で生計をたてるように賢くなることじゃ、そして良い仕事ができるように励み、経営者や上司の良いところを人に言う社員になることじゃ。」
青年 「たいへん、ありがとうございます。従業員をそのように教育し、導いていきます。先生、上方を拝むとはどのような意味でしょうか。」
釈尊 「上方とは、宗教者(菩薩)や神仏のことであるが、まずは宗教者には、親切に接し、丁寧な言葉遣いをし、親切なこころで、家に来たら喜んで迎えいれなさい、そしてコーヒーなど出して差し上げるのじゃ。そのように接すれば、菩薩は、悪の心を気づかせ、善き生き方を気づかせ、大きなこころで包み込んでくれる。そして生き方と心のあり方について、真実(真理)を教えてくれるし、さらに理解を深めさせてくれ、おまえがあの世に行くときは、安らかにいけるように導いてくれる。このように人々から奉仕され、人々のために尽くす宗教者が真の菩薩であり、慈しみの心で人々を包み込み、上方は守れるのじゃ。」
青年 「先生、ほんとうにほうとうにありがとうございます。父が釈尊先生に会えるようにしてくれたのでしょう。毎日、六方を礼拝し、商売繁盛、家内安全に努めていき、世の中のためになるように精進していきます。」
中野東禅先生の「ブッダの肉声に生き方を問う」(小学館新書)より、超口語訳しましたが、おわかりいただけたでしょうか。明日から東京国際仏教塾に行って、中野東禅先生からご教授をいただいてきます。上記の本は、書店で好評発売中ですので、お買い求め下さい。わずか720円ですよ。
ところで、「温禅先生のよろず相談室」がたいへん好評です。お悩みの方、迷っている方は遠慮なくご連絡下さい。携帯は、090-9493-7088(10時~18時)、メールは、beppu1717@mint.ocn.ne.jp(24時間)です。ご連絡後、相談日時を決めます。
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