2012年12月3日月曜日

成功哲学ーブッダの教えⅥー

 おはようございます。
さあ、新しい1週間が始まりました。怒らず、怖れず、悲しまず、元気はつらつ、素晴らしい1週間にしましょう。今日から、仏陀が青年商人に語った「シンガーラへの教え」をご紹介していきます。今でいえば、商工会議所青年部や青年会議所に入っている2代目、3代目の青年実業家であるシンダーラに、財産を失わない生き方を語ったもので、それは財産を増やすことも意味しているわけです。漢訳では「六方礼教」と言いますが、いよいよ仏陀が具体的に成功哲学と方法を語っています。

中村 元先生の仏典を読む2「真理のことば」(岩波書店)と中野東禅先生の「ブッタの肉声に生き方を問う」(小学館新書)に書かれていますが、これを、超口語訳にしてお伝えします。

ブッダが托鉢をしていましたら、いつも沐浴をし、身を清め、東・南・西・北・下・上の六方向に礼拝するシンガーラ青年がいました。ブッダである釈尊が、

釈尊 「なぜ、そのような礼拝をしているのじゃ」

青年 「親父の遺言で、六方向に礼拝すれば商売繁盛するので、お前も続けるように言われたからです。」

釈尊 「なぜ六方向に礼拝するのかわかっているのかな」

青年 「意味はわかりません。親父から言われたとおりにしているだけです。」

釈尊 「意味がわからずに礼拝しても、ご利益は得られませんよ。意味を知って礼拝すべきでしょう。私が教えてしんぜよう。」

青年 「ぜひ、教えてください」

釈尊 「清廉潔白であることが大事じゃ、しかし人は汚れているのじゃ。自分のエゴのために人を殺したり、人のものを盗んだり、女をみればすぐ手をだし、みだらな関係をもつ、嘘をいうなどかぞえあげればきりがないくらい人の心は汚れているじゃ。」

釈尊 「しかし、欲望による行動をしないこと、怒りによる行動をしないこと、愚かさによる行動をしないこと、恐怖による行動をしないように、おのがこころを見守ることじゃ。」

釈尊 「お前が悪から離れ、六方向を守り、まもらているなら、お前は、過去・現在・未来にわたって勝利者となり、成功者になる。この世でもあの世でもじゃ。」

青年 「先生、わかりました。それでは六つの方向はどのような意味なのでしょうか。

釈尊 「東は、お前の両親である。南は、人生の師匠じゃ。そして西は、お前の奥さんじゃ。北は大事な友人じゃ。下は、会社で働く従業員じゃ。上は、神仏や菩薩じゃ。六つの方向に礼拝すれば、お前は商売繁盛し、家は栄え、お前は立派なあるじになることができるのじゃ。」

青年 「そのような意味があるとは知りませんでした。先生、もっと教えて下さい。」

釈尊 「お前は今のままでは財産を失くす。それは財産を失くす六つの蛇口を知らないからじゃ。逆にいえば、財産を増やす方法でもある。聞きたいか。」

青年 「ぜひ、聞かせてください。」

釈尊 「本当に聞きたいのじゃな・・・・・。まず第一の蛇口じゃ、お前が酒におぼれれば、財産はなくなる。酒を飲んで、喧嘩をし、ものや人を傷つけ、弁償せねばならぬ。飲みすぎれば、肝炎などの病気になる。そして世間でお前のことが噂になる。お前は恥知らずで、智恵の力を弱めて、キャバクラの女に手をだし、みつぐくんになってしまう。

第二の蛇口は、お前が夜中に、町をうろつくようになると財産を失うのじゃ。自分も守れず、妻子も守れず、事件に巻き込まれたり、じきに昼間と夜が逆転して、仕事に集中できず、心配性となり、お前の心は苦しみに陥るのじゃ。

第三の蛇口は、おまえはカラオケやダンスにのぼせたり、遊興に夢中になると財産は減っていくのじゃ。どこで踊ろうか、歌おうか、またコンサートにのぼせ、恰好ばかり気にし、ファッションにのぼせ、金を使う。仕事はおろそかになり、種をまく時期を逃してしまって商売は不人気になるのじゃ。

第四の蛇口は、賭け事じゃ。賭け事にのぼせるものは、婚期を逃し、また結婚していても、妻子を養うなうことはできない。そのうち、サラ金に手をだし、自己破産したり、犯罪に手を染めてたりする。

第五の蛇口は、悪友と交わることじゃ。ばくち打ち、浮気者、酒飲み、うそつき、欺瞞者や残忍者じゃ。お前もその仲間になる。

第六の蛇口は、怠けものじゃ。 冬が来ると寒いと言って営業に出ない。おそいと言って夜の営業にいかない。早いといってこれまた行かない。昼飯をくえば、昼寝している。言い訳ばかりじゃ。そう言って仕事をしない者は、繁盛しないし、お客さんからあきれられ、富を得られず、どんどん財産は減っていく。ということじゃ。おわかりかな。今日はこのくらいにしておこう。続きは明日じゃ。」

青年 「先生、たいへんよくわかりました。ありがとうございます。」

訳書にそって、皆さんにわかりやすく、現代風に書いてみました。どうですか当てはまることがあるなら、是正しましょう。六つの財産を失う蛇口の習慣で悩んでいる人は、「温禅先生のよろず相談室」を開設しているので、メール(24時間)か携帯(10時から18時まで対応)に問い合わせてください。
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