2013年12月9日月曜日

「社葬」について

 おはようございます。
昨日、BS-TBSで映画「社葬」を観ましたが、おもしろく人間模様が描かれ、ある意味では滑稽な映画ですが、作品としては素晴らしいと思います。1989年の作品ですから今から24年前ですね。日本経済が高度成長しバブル絶頂時ですね。俳優さんたちも若い頃だし、もうあの世に行った方もおられます。

「日本を代表する大手新聞社の社長が急死したことから起こる次期社長を巡る壮絶な社内抗争の模様を描いたドラマ。監督は「首都消失」の舛田利雄。日本有数の大手新聞社のひとつ“太陽新聞”。会社は現在、会長派と社長派に割れ、激しいつばぜり合いをしていた。両派が多数派工作に奔走するさ中、社長が腹上死してしまう。これによって“次期社長”を巡る抗争は一気に激烈さを増し、社内は混迷の度を深める……。」(オールシネマより)

主役の緒方拳さんと料亭の女将の十朱 幸代さんとの濡れ場シーンは、緒方さんはともかくとして、こんなに綺麗な方はいないなと思うほど十朱 幸代さんは妖艶ですね。この作品から「社葬」が何たるものかを理解することには無理があると思います。社葬の流れはわかります。
映画「社葬」より葬儀委員をねぎらう。

本来、会社の社長や会長さんが亡くなると、社葬にするかどうか決めなくてはなりませんが、経費で落とせますし、規模が大きくなれば社葬にされるのがよいでしょう。いわゆる社葬は、告別式あるいは本葬になりますから、その前に近親者による密葬をしておく必要があります。

会社内から葬儀委員長(経験者)を決めて、葬儀を執り行う葬儀委員会を編成します。社葬の場合は、葬儀社まかせにしてしまうと、席順、献花の位置や弔電の順番などでつまらぬ失態をすることがありますので、社内や取引先に精通した人が葬儀委員長になるほうがよいです。あるいは葬儀プロデューサーなどのプロに委託するのもいいと思います。

この映画のように急にお亡くなりになるようなときは、まさに会社の後継者でもめる場合がありますので、会社のトップである社長は、一般の方以上に、「終活」をしっかりしておく必要があります。遺産相続は当然ですが、後継者育成をしながら、できるだけ早い時期に後継者を指名し、社内の融和をはかっておく必要があります。

この後継者問題を、ひとりよがりの人事で行うと優秀な人材が退職する危険性をはらんでいるわけです。中小企業でも社長が60歳頃にはしておきたい重要な課題です。ここで一句「いつまでも あると思うな、わがいのち」

会社の資産や負債は、後継者が引き継ぎますが、釈然としない個人資産がある場合、遺産相続をめぐって親族でもめます。どうぞトップたるもの、くれぐれも個人の遺産相続問題を会社に持ち込んだり、社内への悪影響を及ぼさないようにしていただきたいと思います。自分の死後も会社が発展することを願っているはずです。しっかりトップとしての「終活」をして、万全の態勢を作っておきたいものです。

この機会に、自分があの世に行ったら、葬儀はどうするのかなどの「終活」をそろそろしてはどうでしょうか。映画「社葬」をぜひ見れば、参考になる点が多々あると思います。それでは、皆様が今週も元気でご活躍されることをお祈りします。南~無・・・合掌 徳温禅月。




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