おはようございます。
団塊世代より歳が上の人で、堤清二を知らない人はいないでしょう。11月25日、86歳でその生涯の幕を下ろした。初七日の今日、ご冥福をお祈りし、追悼の意を表明します。私も中小企業でしたが、流通業に身を置いていましたので、西友およびパルコなどセゾングループを牽引する堤氏を尊敬していましたし、詩人辻井喬との二束のわらじをはきこなせる才覚に畏敬の念も持っていました。
ウキペデイアを読んでいただくと堤氏の人となりが見えてくると思います。
「堤 清二(つつみ せいじ、1927年3月30日 - 2013年11月25日)は、日本の実業家、小説家、詩人。学位は博士(経済学)(中央大学・1996年)。筆名は辻井 喬(つじい たかし)、横瀬 郁夫(よこせ いくお)。日本芸術院会員、財団法人セゾン文化財団理事長、社団法人日本文藝家協会副理事長、社団法人日本ペンクラブ理事、『歴程』同人、憲法再生フォーラム共同代表、日本中国文化交流協会会長。
西武流通グループ代表、セゾングループ代表などを歴任した。弟は元西武鉄道会長の堤義明。
本稿では編集の都合上、「実業家:堤清二」と「小説家・詩人:辻井喬」の両者としての経歴を包括している。」 (続きはネットで)
彼は学生時代、日本共産党に所属し、学生運動をしてきたのですが、唯物史観の負の部分も知っていたひとりかも知れません。多くの実業家や作家とも交流があり、作家三島由紀夫氏もその一人です。
何はともあれ、昭和を生き抜いた人物がまた一人去って逝きました。2011年に「古寺巡礼」(ハルキ文庫)を出版し、堤氏は遊行期をしっかり歩いたひとでした。
「それにしても、仏像を眺めるというのは、どういうことなのだろう。(中略)あえて言えばしっかりと仏に繋がれていることによって、小さいけれども確固とした存在になっている感じを否定できない」
そして2012年に「死について」(思潮社)を書き、彼は逝ってしまった。こころよりご冥福をお祈りします。
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