2013年12月20日金曜日

五木寛之さんの「新老人の思想」を読んで

 おはようございます。
新聞の広告欄に、五木寛之さんの「新老人の思想」の広報が載っていましたので、一瞬、「下山の思想」の続きかなと思いつつ、忘れていましたが、終活相談をしている中で、五木さんの「新老人の思想」って、いわゆる終活がらみのことも書いてあるかもしれないとふと浮かんできて、書店に電話し、早速購入しました。(幻冬舎新書です。)

僕は、高校時代から五木さんのファンでしたから、ほとんどの本は買って読んでいるのですが、最近はお元気になられているのか、続きざまに本を出すので、すこし閉口していましたが、この本は読んでいて切り口がおもしろいですね。さすが、五木さんで「終活」ということばは一切だしませんでした。

午前中で仕事を切り上げ、本屋に予約を入れていたので、この本を取りに行き、「かんぽの湯」に行って、露天風呂につかり、「温泉禅」をし、あがっては本を読み、これを三回繰り返し、約一時間半で一気に読んでしまいました。新書本は一気に読みたくなるような内容がいいですね。そうでない本は駄作です。


いわゆる団塊世代以上の人は、必読書で、若者は新老人という圧倒的大多数とどう取り込みか、あるいはどう利用するかが問われているし、いわゆるビジネスマンにとっても必読書ですね。本の内容を聞きたいかと思いますが、買って読んでいただきたい。お金がもったいない人は、本屋での立ち読みもいいと思いますよ。本屋はエアコンが入っているので暖かいですよね。

新しい若年階級と勤労階級と老人階級の階級闘争の始まりと、60年安保経験者の五木さんはアジっていますが、私は、団塊世代の新老人たちが、政治的、経済的、文化的に、何を提起して、生み出し、後輩であるいわゆる壮年や若年層に何を残して行くかが問われている時代だと思います。つまり。東国原さんのキャッチフレーズである「どげんかせないかん」のであります。

「新老人 五つのタイプ」の章で、分析しているのが面白いですね。
タイプA 肩書き型ですが、いますよね。積極的で、意欲があるのでいいですよね。
タイプB モノ志向型、いるよね。カメラにこだわったり、車に凝ったり、時計に夢中になる人。
タイプC 若年志向型 いわゆるファッションがユニクロかな。美熟女などもそうかも。
タイプD 先端技術志向型 スマホも新しい機種が出れば欲しくてたまらない老人ですが、もはや    老人ではなく、時代を引っ張っていく人達。
タイプE 放浪志向型 四国八十八ヶ所を何度も行く人たち。別居婚をいとわない人達ですね。

果たして、あなたはどれにあてはまりますか。僕は、実は全部の要素を持っているなと思いました。つまり人生をあと20年余りを、お金があろうがなかろうが自分なりに仕事もして楽しみたいのであります。それが人のお役に立ててれば、この上ないわけです。五木さんの分析は男性的ですので、瀬戸内寂聴さんに女性の分析をしてほしいなと思いました。

団塊世代の人は、この本、わずか780円ですので買って読んで欲しいと思います。なんどか読み返したくなりました。新老人は、選挙権を持っている人口が圧倒的に多いわけですから、この国の行く末の責任を持たないといけないわけです。

それでは新老人の皆様、今日もお元気でご活躍され、よい週末をお過ごし下さい。ちなみに僕は、年末、年始は、温泉禅三昧、読書三昧をする予定です。皆様のご健康を祈りつつ・・・南~無 合掌 徳温禅月。



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