2014年6月9日月曜日

「仏教聖典」を読む~現実の世界~

 おはようございます。
この世は、魑魅魍魎の世界かもしれませんね。昨日、熊本で、高校生の遺体が発見されましたが、容疑者は静岡の47歳の無職の男だそうですが、なぜ顔見知りになったのか不思議でたまらない。ご両親はいたたまれないと思います。その無念ははかりしれないでしょう。

この「仏教聖典」は巻末に生活索引がありますので、今、考えていることや悩んでいること、苦しんでいることなどの項目を読むことができるように構成されています。至れり尽くせりですね。


今日は、この現実の世界について、お釈迦様が述べているところを抜粋します。P100の11行です。

「またこの世には五つの悪がある。一つには、あらゆる人から地に這う虫に至るまで、すべてみな互いにいがみあい、強いものは弱いものを倒し、弱いものは強いものを欺き、互いに傷つけあい、いがみ合っている。

二つには、親子、兄弟、夫婦、親族など、すべて、それぞれおのれの道がなく、守るところもない。おのれを中心にして欲をほしいままにし、互いに欺きあい、心と口とが別々になっていて誠がない。

三つには、だれも彼もみなよこしまな思いを抱き、みだらな思いに心をこがし、男女の間に道がなく、そのために、徒党を組んで争い戦い、常に非道を重ねている。

四つには互いに善い行為をすることを考えず、ともに教えあって悪い行為をし、偽り、むだ口、悪口、二枚舌を使って、互いに傷つけあっている。ともに尊敬しあうことを知らないで、自分だけが尊い偉い者であるかのように考え、他人を傷つけて省みるところがない。

五つには、すべてのものは怠りなまけて、善い行為をすることさえ知らず、恩も知らず、義務も知らず、ただ欲のままに動いて、他人に迷惑をかけ、ついには恐ろしい罪を犯すようになる。」ー「仏教聖典」(仏教伝道協会)-

解説する必要のないくらい、この現実の世界を言いあてていますね。ではどうあるべきかは、この仏教聖典に答えが書いています。これを毎日読んでいる人と、本能のおもむくままに生きている人とでは、月とすっぽんなのです。

それでは皆様の現実の生活が、良い方向に変わりますようにお祈りします。南無釈迦牟尼仏 合掌 徳温禅月。






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