2014年3月20日木曜日

「里山資本主義」藻谷さんの講演を聴いて

 おはようございます。
皆さんご存知の新書大賞を獲得した「里山資本主義」の藻谷浩介氏が一村一品運動の発祥地の大分県日田市大山町に来て、講演をされました。私はこの「里山資本主義」をキンドル(電子書籍)で読んでいたのでよく知っていましたが、実は、昨年来、天ケ瀬ロングトレイルを提唱して来た原点と同じ思想なのです。

大分県日田市大山町大山文化センターの横に保存されている江戸時代の矢羽田家住宅。

私が天ヶ瀬ロングトレイルを提唱したのは、この日田市天瀬町にある自然、歴史(史跡)、地元の農産物による食、そして天ヶ瀬温泉、さらに、人情あふれる地元の方々のおもてなしの心、を都会の方々に味あってもらいたかったからです。

しかし、一部の地元の方の意識は、藻谷さんがお話しされたように、天ケ瀬には「何もない」とか、「そんなことはあたりまえ」とか次元だったと思います。しかし、トレイルの道探しのなかで、自然道があり、360度一望を見渡せる、顕徳坊尊の素晴らしさを再確認したのです。

さらに、なんと天ケ瀬温泉から湯山田代に抜ける180年前の石畳道を発見したのです。これこそ、天ケ瀬町の資産であり、里山資本なのです。4月中旬の天ケ瀬温泉まつりで発表するそうです。そして、顕徳坊浄玄さんを研究していましたら、なんとあの上杉鷹山の家来であったことがわかったのです。


藻谷さんは、ご先祖が残してくれた自然や歴史が、あたりまえではなく、ありがたいと思う、口癖になっている地域だけがのこると話していました。日本国中、里山の資産があふれているとおもいませんか。

そして、日本の人口動態は、日田市、福岡市、東京の順で高齢化するのですが、地方ほど住みやすいところはないし、東京の30年後を想像するとぞっとしますね。これから地方は、高齢者も働けて、都会の方が遊びにこれるようにしたらいいし、若い方も1000万の年収で、いつもリストラという恐怖に悩まされ、子育てもできない、ベビーシッターに預ければ殺されるところではなく、300万の年収で、いきいき生活し、自然のなかで子育てができる地方へと価値観が大きく変化しているのです。


藻谷さんは、21世紀、田舎の三つの逆転と称して、
1、大都市の田舎の高齢化の逆転
  21世紀、田舎では高齢者が減り、都会はこれから高齢者が激増する
2、「産業」の逆転
  21世紀は「食と観光の時代」の有望株、地方日田市、国際競争に強いのは、スイス、フランス、  イタリア。
3、山林が宝の山に変わる大逆転
  21世紀は集成材を使った木造近代建築の時代。地震にも強い。

皆さんは、いつまで都会に住みますか、せめて還暦過ぎたら、生まれ故郷あるいは、あなたのルーツを探してご先祖様が住んでいた故郷にかえりませんか。間違いなく、地方の時代が来るし、田舎生活に慣れ親しむ価値観へと意識が変化すると思います。

それでは、みなさまの将来が楽しいものでありますようにお祈りします。南~無 合掌 徳温禅月。
  




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