2014年3月6日木曜日

こころの闇と凶悪犯罪

 おはようございます。
毎日、毎日新聞やTVで残虐な殺人事件のニュースが報道されています。多くの方がその報道のたびに心を痛めていることと思います。ここ数ヶ月でも王将の社長さんの射殺事件、高校生による中学3年生女子の殺害事件、そして一昨日の千葉県柏市の通り魔殺人事件、大きく報道されてなくても、日本国中で犯罪が発生しています。

昔に比べれば、犯罪が減ったとか言う方がおられますが、本当にそうでしょうか。むしろ、犯罪そのものが凶悪化し、歯止めのきかない状況になっているのではないでしょうか。たとえば私たちが子どもの時にストーカーによる陰湿な殺人事件はあったでしょうか。たしかに痴情のもつれからの事件はあったでしょうが、その性質と件数には大きな違いがあると誰もが思っています。

同じ町に住んでいる人が、同じマンションに住んでいる人が、犠牲者になり、どれだけ多くのご家族やご友人の方がその悲しみのどん底につき落とされているでしょうか。昔、「針を盗むものは牛をも盗む」という格言を聴かされたことがあります。

ちっとの違法駐車ぐらいいいじゃないかとか、ビール一杯くらいは飲酒運転にならないではないかとか、そのちょっとちょっとが、いつもまにか、飲酒運転で、これからの人生を楽しみにしている子供たちを死にいたらしめている交通事故(事件)が発生しています。

最初は、何万円か会社のお金をくすめた経理担当者が、何億円のお金をごまかして逃げる。預けていた年金がもらえなくなり、老後の生活に支障をきたされ、泣いている方々も多くいるのです。また、高齢者をねらった振り込み詐欺やその他の特殊詐欺はなくなるどころか被害総額は昨年が約487億円にまでなっているのです。

本当に日本は、住みやすく豊かな国でしょうか。経済的豊かさをおうばかりに、経済的弱者や高齢者や子供たちそして正規社員になれない若者たちが犠牲になっているのは現実ではないでしょうか。

それはこころの貧困からきていると思いませんか。人をはねのけて、イスに座る、駐車場で他人の車に接触しても平気で逃げ去る、道路で肩があったと言って、通行人を殴る、かって私たち日本人にこのような野蛮な人たちがいたでしょうか。こういうとそれはごく少数のひとだという方がいますが、今、あなたの町で、いつあなたに降りかかるかもしれないことがおきているのです。

いつのまにか、私たちは大切なものを置き去りにしてきてるのでないでしょうか。近所の方々との明るい挨拶、町々でのドブ掃除、近所の方のお顔をみないと見に行って声をかける、お年寄りや幼児を連れた方に席を譲ってやるなど、小さいことかもしれませんが、心温まるあたりまえのことが出来なくなっているのではないでしょうか。

こころの隙間に、これくらいはと小悪魔が入り込んできて、だんだんこころのなかに闇が巣くってくるのです。ではどうすればいいのでしょうか。一つには教育があるのでしょう。学校や家庭でも道徳教育も必要です。

同時に、私たちひとりひとりが、「生と死」のことに向き合い、考えることが大切だと思います。誰ひとりとして、いきとしいけるものを殺す権利はないのです。誰ひとりとして人のものを盗む権利はないのです。

道徳教育で自分を制御する能力は身につきますが、もうひとつ、自分の制御する力が、宇宙の大いなる方、神仏によって与えられている。そして生かされていると自覚したとき、人間は初めて、こころの隙間にはいりこもうとする悪魔を追い払うことができるのではないでしょうか。


仏陀もキリストも、悪魔の誘惑にさらされたことが、仏典や聖書に書かれています。わたしたちのような凡夫が、悪魔の攻撃に自力に抵抗することができるとは私は思いません。ぜひ、それぞれ本物の神仏の教えに立ち戻ることをお勧めしたいと思います。なぜなら宗教の仮面をつけた悪魔も跋扈しているからです。

それでは、皆様とともに、小さなことにも誠実で、自分のこころを見守り、他人に優しく接し、あらゆる被害に遭わないようにお祈りします。南~無 合掌 徳温禅月。







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