2014年3月24日月曜日

四国巡礼~十三仏御本尊最終章~虚空蔵菩薩

 おはようございます。
十三仏御本尊の最後は、「虚空の蔵」と言われる虚空蔵菩薩様です。虚空とは宇宙のことであり、宇宙に存在する、太陽系、銀河系、広大な宇宙とその森羅万象の世界をつかさどる菩薩をさしています。

四国八十八ヶ所巡りで、弘法大師空海さんが「虚空蔵求聞持法」という修行をしたという徳島県の二十一番札所太龍寺のある舎心ヶ嶽と室戸岬の発端にある二十四番札所の最御崎寺の近くの御厨人窟(みくろど)に行きましたが、私たち凡人に考えられないところです。

               舎心ヶ嶽の空海像

               御厨人窟(みくろど)

「虚空蔵求聞持法」とは、百日の間に百万回、昼も夜も休むことなく、虚空蔵菩薩のご真言を唱えると、記憶力が増大し、自然智(じねんち)が与えられます。空海はその行を完成した一人であり、その後の彼の功績をみれば、この行の御利益は真実でしょう。

最近はあまり聞きませんが、思春期から大人へと脱皮する十三歳は、男の子は声変りをし、女の子は乳房がふくらみ。、初潮を迎える心身共に変化する大事な時期です。このときに十三参りをしますが、虚空蔵様にお参りするのです。ぜひ女の子には着物を着せて、お詣りしてほしいですね。

絹本著色虚空蔵菩薩像 東京国立博物館蔵 平安時代後期 国宝(ウキペディアより)

また、三十三回忌に虚空蔵様のご真言を唱えて御供用すると、御成仏するのです。そのご真言は「のうぼう あきゃしゃきゃらばや おんありきゃ まりぼりそわか」と、三回、七回、二十一回唱えます。

それでは皆様とお祈りします。「東日本大震災をはじめ、多くの災害によって亡くなれた方々のご冥福をお祈りします。ま世界各地での戦争によって犠牲になった方々、子供たちの御冥福をお祈りします。私たち人類から災難を取り除いてください。私たち人類が災難をおこさないように導いてください。」 南~無 合掌 徳温禅月。

参考図書
「仏さま白書」 中野東禅著 四季社
「開運十三仏」 大栗道栄著 日本文芸社
「仏像の見方がわかる小事典」 松澤弘道著 PHP新書






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