2014年4月10日木曜日

願いは叶う

 おはようございます。
お釈迦様が世の中を虚仮と言われたのは、煩悩(欲望)まみれであるからです。ニュースを見ていると、魑魅魍魎の世界で、餓鬼が跋扈している世界にみえませんか。そう見えるのが正常な感性を持っていると思うのです。

しかし、世の中の、人のためになる行為や願いは御仏が働いて、実現してくださいます。もしキリスト教的にいえば、聖霊が働いて、実現してくださると言うのです。クリスチャンはその信仰をもって、社会を変え、世界を変えてきたのです。


仏教徒が四弘誓願を必ず唱和するのですが、これが重要なのです。なぜなら願いは必ず叶うと言っているからです。

「衆生無辺誓願度、(しゅじょうむへんせいがんど)
 煩悩無尽誓願断、(ぼんのうむじんせいがんだん)
 法門無量誓願学、(ほうもんむりょうせいがんがく)
 仏道無上誓願成、ぶつどうむじょうせいがんじょう)」

現代文
「迷いの人々(衆生)は限りはないが、誓って救うことを願う。
煩悩は尽きることはないが、誓って断滅せさることを願う。
仏の教え(法門)は無量だけれど、誓って学ばんことを願う。
仏の道はこの上なく気高いものだが、誓って成就せんことを願う。」

(「わが家の宗教 曹洞宗」 中野東禅編集代表 四季社より)

どうです。願いがまさに高尚な次元の高いものですが、先日、「終活を楽しむ会」が講演会を企画し、蓋をあける会場に入りきれないほどの参加者がありました。それは私たちが毎日祈っていたからです。御仏が働いてくださったのです。当然そのための手は尽くしていたのですが、御仏が共に働かない限り、成功はしません。

たとえば、ある事業家が、これは世の中に役に立つ製品だから、作って売りだそうとします。しかし心の奥底でソロバンをはじいた人と、信念先にありきで、損をしてでも世に出したい人とでは、成功の度合いも違うのです。京セラを創業した稲盛和夫氏をみればおのずとご理解いただけると思います。稲盛氏は臨済宗の仏教徒で、日々、座禅をし、この四弘誓願やお経を唱えているのです。

仏教は真理を言っているのです。私欲による願いは叶いませんが、世のため、人のためになる願いは、必ずや実現するのです。さて読者の皆さんは、魑魅魍魎の世界から脱して、寂静の世界で、本当の願いを発しませんか。それでは皆様のご成功を祈りつつ 南~無 合掌 徳温禅月。




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