2013年8月19日月曜日

「終戦のエンペラー」を観て

 おはようございます。
8月15日の終戦記念日に以前から観に行きたかった「終戦のエンペラー」を見ました。昭和天皇の戦争責任の有無をテーマにしたのでしょうが、一面として、戦勝国と敗戦国の立場が微妙に表現されていたと思います。

ウキペディアによるあらすじは
「1945年8月30日、GHQ最高司令官ダグラス・マッカーサー(ジョーンズ)が日本に上陸し、アメリカによる本格的な日本統治が始まる。マッカーサーは戦争犯罪人の一斉検挙とその戦争犯罪を裁くため、活動を開始するが、皇室、特に天皇(片岡)に対する戦争犯罪の有無の立証と、天皇が逮捕・処刑された際の、日本国民への影響を考慮していた。
マッカーサーの命を受け、知日家のフェラーズ准将(フォックス)は調査を開始するが、彼自身も開戦前、大学時代に知り合った、かつての恋人あや(初音)の安否を気に掛けていた。10日間という短い制約時間の中でフェラーズは、東条(火野)、近衛(中村)、木戸(伊武)、関屋(夏八木)ら容疑者、関係者から聴取を行い、開戦に至る隠された真実と終戦における天皇の役割を暴いていくが、天皇が戦争に関与していない証拠を得ることができない。
天皇への戦犯容疑を晴らしたいフェラーズだが、具体的証拠の無いまま最終調査報告書をマッカーサーに提出する。やがて、調査書を読んだマッカーサーは、天皇の人物像を見定めようと、フェラーズに天皇との面会を設定するよう命じる。」


人類の歴史の中でどれだけの戦争が行われ、いや今も世界各地で起こり、尊いいのちがうしなわれています。幕末の内戦のとき、「勝てば官軍、負ければ賊軍」と言う言葉あったそうですが、戦争とはそういうものだと思います。「八重の桜」で白虎隊の自死を観て多くの方が涙したと思います。

昭和天皇はマッカーサーに会ったとき、すべての責任は自分にあり、国民にはない旨を述べるのですが、死を覚悟していたと思われます。同時に日本の復興への祈りも欠かさなかったのです。アメリカ政府は、この映画でもわかる通り、天皇を戦争犯罪者として処刑し、天皇制を破棄する思惑があったのです。

世界は少しづつ、自由と平等の価値観を有するようになってきていますが、歴史のひとこま一コマを見ると、西欧世界(白人)の優位性が植民地をつくり、有色人種を搾取し、迫害してきた事実は歴然としてあるのです。

先の大戦、日本でいう大東亜戦争、アメリカでいう太平洋戦争は、アメリカの国益にとって許し難い日本の台頭であり、戦略的に計算された戦争であったことは事実であり、日本は明治以来軍部の権力による軍国主義的傾向はゆがめない事実なのです。もっとひどいのはソ連です。

戦争を美化してはいけません。戦争は人間を狂わせ、人々を地獄におとしめるのです。広島、長崎への原爆投下によって、先の大戦が終結したので、止むをえなかったと発言した牧師さんがいましたが、人間は特に、キリスト教国アメリカでも、国家権力はしてはいけないことをするのです。

東京大空襲もしかり、あるいは、ベトナム戦争でのナパーム弾爆撃のすさまじさは、戦争を知らない日本のおじさんたちもTVで観たと思います。戦争とは殺戮なのです。今日においても局地戦、テロ攻撃でよって、罪のない民間人、日本の同胞もいのちを奪われている現実を直視すれば、人間は、戦争を起こすものと認識すれば理想的な平和主義ばかりでは真の平和は訪れないのです。

日本という世界でもっとも安全で豊かな国境のない国にいると、身の危険も感じないし、今豊かに生きていることは、世界の多くの人の犠牲の上に生きていることなど考えもしないのです。税金が高いからといい、他国に移住し、金儲けに奔走する富裕層がいるが、疑問に思うのは私だけでしょうか。

アメリカの戦後処理の問題は、日本をアメリカの国益に沿う属国にすることであったと思います。アメリカの目的は日本という国、および日本人が二度と西欧世界に立ち向かわなくすることであったのです。そのために多くの宣教師を送り込み、キリスト教の普及にも努めました。

しかし、日本は世界第二位の経済大国になり、キリスト教国にもなりませんでした。それは西欧諸国にとって脅威でした。しかし、西欧諸国にとって国益に適うものは、サミットにもよんでくれるのです。しかし、サミットの首脳が写真を撮る時、日本の首相に違和感がありませんか。黄色人種は一人だけなのです。

話は飛びますが、これからの国際社会で、英語をしゃべれない人が国会議員や大臣、まちがっても首相などなっては世界では通用しないのです。(国会議員立候補者は資格試験をしてはどうでしょうか。)ボーダーレス社会、グローバルな世界の中で、英語はしゃべれない、キリスト教もイスラム教の基礎知識も知らない、ましてやあなたの宗教はと、問われても答えられないようではお話しならないです。

しかし現実は多くの日本人が世界各地で活躍しています。日本国内のみならず同胞のいのちを守る決意はできていますか。自衛隊員だった人は予備役兵として、退職してもいざといううときに徴兵されることをご存知ですか。もう若者に銃を持たせてはなりません。60歳以上の退職者は、自衛隊の訓練を受けるようにしてはどうでしょうか。

この「終戦のエンペラー」は、ぜひ観ておくべき映画であることは間違いありません。そして日本人が戦後しておくべきだった日本人による先の大戦の総括をすべきではないでしょうか。いかなることがあっても特攻隊など作ってはいけません。何よりも戦争で亡くなられた方の御霊を静かにご供養すべきではないでしょうか。平和に感謝し、世界平和を希求し、祈るべきです。

明日は、昨日、金美麗さんの講演「日本人として誇り」を聴き、自主憲法セミナーに参加しましたので感想を書きます。








0 件のコメント:

コメントを投稿