おはようございます。
大分県日田市にある小さな映画館リベルテにて「遺体 明日への十日間」が上映されると聞き、以前から観たかったので早速行って来ました。
ウィキペデイアよりご紹介しますと、
『遺体 明日への十日間』(いたい あすへのとおかかん)は、2013年2月23日に公開された日本映画である。
ジャーナリスト石井光太が、2011年3月11日に発生した東日本大震災から十日間、岩手県釜石市の遺体安置所で、石井本人が見てきた報道では伝えきれていない現状を、ありのままを綴ったルポルタージュ『遺体 震災、津波の果てに』を実写映像化した作品。作品の収益金は被災地に寄付される予定である[1]。
あらすじ
「2011年3月11日。東日本を中心に巨大地震が発生し、東北部に最大40メートルの津波が襲う。
岩手県釜石市も海岸沿いの町が津波に飲まれ、多くの犠牲者が出る。市の民生委員である相葉は身元不明の遺体安置所の痛ましい光景を目の当たりにして、ボランティアとして安置所の運営を切り盛りし始める。
日々送られてくる多くの遺体。終わらない作業に苛立ちと絶望を感じ始める市の職員や自衛隊、消防隊員や医者たち。悲しみに沈み、あるいは感情的になる遺族たち。そんな中、相葉は、まるで生きているかのように、一人ひとりの遺体の手を取り、頭を撫で声をかけ、心をこめて職務に没頭する。
やがて相葉の行動は、悲惨な現状に茫然自失となっていた周りの人々に勇気と思いやりを思い出させていく。」
映像に映し出された津波に巻き込まれ亡くなられた方のご遺体が次々と安置所になった学校の体育館に運び込まれて来る光景は、すさまじく、まるで戦場なのです。本当に現場にいた者にしか、苦しみや悲しみ、そしてさまざまな葛藤は、わからないと思いますが、この映画は、絶望と喪失感、そして亡くなられた方の尊厳と日本人の良心を伝えようとしています。
同じ日本国内であっても、現実と非現実には乖離があるのですが、ボランティアやこのような映画を通して、向き合い、悲嘆と苦悩をいかに共有できるかが問われていると思います。ご遺体は死体でないと相葉(西田敏行)が叫んだとき、まさに日本人の死生観、つまり霊が肉体とともに居て、旅立つ霊に言葉をかけることが亡くなられた方と、残された方にとっても慰めでもあるのです。肉体はご遺体なのです。
同時にこのような自然災害などがいつ、どこに起きてもおこしくないくらい、地球は痛んでいるのかも知れません。北部九州大水害でこれまで経験したことがないことが起きたのですから・・・。私たち誰しもが、現実に直面することありえるのです。目をそらずに生きて行かなければなりません。
正直、このブログを書くことも躊躇したのですが、ぜひこの映画を観ていただいて、死を通して、今ある生をどう大切にするか、考え、行動して欲しいと思います。
悲惨な死を遂げた方、残されたご遺族、二度と帰った来ない生と希望、それを背負って生きているご家族の方が東日本各地におられます。復興はまだまだ進んでいません。同胞の苦しみを共有して、私たちひとりひとりが援助できることを考えてアクションを起こしましょう。まずはこの映画を観ることです。
東日本大震災で亡くなられた方のご冥福と被災された方が一刻も早く元気に生活できますようお祈りします。合掌。
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