2014年1月17日金曜日

五木寛之さんの「新老人の思想」とご隠居のススメⅢ

 おはようございます。
毎日放送の方から、エンディングノートを書いて亡くなった方をご存じありませんかとお電話ありました。一緒に終活支援活動をしている終活カウンセラーにお聞きしたら、その方のお父様が2年前に亡くなられ、大学ノートにびっしり、奥様や子供さんたちへ、家の事や仕事のこと、財産のことなど書いてあるのを見せてもらいましたが、その当時はエンディングノートなどはまだ世間にでていませんでしたが、現実とこころの準備をしている方は凄いなと思いました。

五木寛之さんが、「新老人の思想」の最後の章で、「理想の逝き方を目指して」と書いていますが、老いは自然に死を意識するものです。そしてあとがきで「『起て 老いたる者よ』と、昔のメロディにのせて口ずさむ今日このごろである」と締めくっていますから、まだまだお元気でお仕事をされると安心しています。五木さんも結局、ご隠居さんではないかと思った次第です。

また金スマ瀬戸内寂聴さんが特集で出演していましたが、いつまでもお肌もお綺麗で、お元気ですよね。仏教作家といいますか。波乱万丈の人生を送り、仏教が救ってくれたと思うのですが、いわゆる鴨長明や吉田兼好さんと似て、このかたもいわゆるご隠居さんではないかと思うのです。

誤解して欲しくないのは、現代のご隠居さんはしがらみから解き放たれていますが、積極的に社会とも関わり、私たち若輩者に辛口の助言をしてくださるのです。私もそのようなご隠居さんを目指しているわけです。

大田空真さんの「『ご隠居』という生き方」(飛鳥新書)の冒頭に「隠居の心得十箇条」を書いていますので、ご紹介したいと思います。

「隠居の心得十箇条」

一、隠居はいい加減を知る人である

二、隠居は時間使いのプロフェッショナルである

三、隠居は人欲を忘れてはならない

四、隠居は知識と知恵の違いを知る

五、隠居は要請されれば知恵を貸す

六、隠居は散り際をわきまえる

七、隠居は隠居名で活躍する

八、隠居は金儲けの社会から離脱した人である

九、隠居は豊かさを醸しだす

十、番外隠居は「そこそこ隠居」を楽しむ

どうです。おもしろいでしょ。皆さんこの本読んで見ませんか。私も終活カウンセラーをしていますが、いわゆる「終活」も気軽に楽しくするべきだと思っています。ご隠居さんっていい響きですよね。年寄りが出しゃばるのは、老害と言って、あまり良くないのであります。五木さんの言うような階級闘争ももうしたくないのです。とにかくそれぞれの残された人生を若いもんに迷惑をかけずに楽しもうではありませんか。

今日は阪神大震災が起こった日です。阪神大震災、東日本大震災でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りし、追悼させていただきます。南~無 合掌 徳温禅月。



0 件のコメント:

コメントを投稿