OAB放送の「甦れ!豊の軌道ー時空の旅」の片岡鶴太郎さんは、JR九州久大線の旅で、これは情緒があるのですが、なぜか司馬遼太郎さんはタクシーでの移動のようですね。タクシー運転手のお話も面白いのですが・・・。
さて、司馬さんの「街道をゆく」をガイドブックにしているので、鶴太郎さんも由布院亀の井別荘で、中谷健太郎さんが須田画伯のことも絵を紹介しながらお話していました。ここではでてきませんが由布院のまちづくりの示唆したひとが、日本で初めて林業学をなした東大の本多静六先生です。
冬の由布院(観光協会HPより)
金鱗湖のそばにふしぎな宿(司馬さんの表現)「亀の井別荘」があるのですが、司馬さんの中谷健太郎さんへの初対面の印象が面白い、どう見ても中谷さんは普通のおじさんに見えるのですが、頭のなかはどうも違うらしい。「玉の湯」の溝口薫平さんたちと、今日の由布院を作りあげた人ですからね。山荘無量塔の藤林晃司さんが生きていたら、司馬さんの話もしたかったのに・・・。
金鱗湖ですが、亀の井別荘が隣接しています。天井桟敷でコーヒーを頂くのもいいですよ。
司馬さんたちは、九重の長者原まで足をのばして散策しています。戻って由布院を散歩するのですが、この本に出てきた「梵音響流」という言葉にこころが魅かれました。
「梵音響流というが、音の輪がこの丘からころげおりて盆地の里さとをゆるゆるとまわるという音の景色が、中谷氏の由布院によくあっているように思える。」(「街道をゆく」より)という表現がいいですね。
鶴太郎さんも中谷さんと楽しそうにお話していたのが印象的な番組でした。さて次は玖珠に向かいます。ぜひ皆さんも「街道をゆく」8巻と「甦れ!豊の軌道ー時空の旅」のHPをご覧になってください。もう一冊お薦めする本は「由布院の小さな奇跡」(木谷文弘著 新潮新書)、由布院のことがよくわかりますよ。明日をお楽しみに!皆様の今日のご無事を祈りつつ 合掌 徳温禅月。
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