2014年5月13日火曜日

人生の成功者とは?

 おはようございます。
「成功とは、あなたにとって価値ある目標を前もって設定し、段階をおって達成することである」とSMI創立者であるポールJマイヤーさんは、言っていました。その通りですが、では人生の成功者とは、どんな人をさすのでしょうか。

私は、善きことをした人と定義したい。なぜなら、どんな世界記録をつくろうが、その人が犯罪を犯したら、その人は成功者ではない。現に金メダリストが女子選手を凌辱し、実刑判決を受けました。また小学校の校長先生まで上り詰めた教育者が覚醒剤所持で逮捕されました。

だからどんなに立派な地位につこうが、どれほど富を得ようが、人に害を与えた人、法律を犯した者は、悪しきことをした人で、人生の失敗者なのです。成功という言葉の陰に、失敗という悪魔が潜んでいることをしらなくてななりません。

私の大好きな松原泰道先生が、「きょうの杖言葉一日一言」~百歳の人の師からあなたへ~(海竜社)のなかで、11世紀末、中国の宋の頃にいた禅の高僧法演禅師の「人の師となるために自分を律する四項目」を書いています。

「法演の四戒」
一、勢い、使い尽くすべからず、勢い使い尽くさば、禍(わざわい)必ず至らん。
   思いあがりやおごりの念が高いほど、自ら失脚の墓穴を深く掘っているのです。やはり実るほど頭の下がる稲穂かなです。

二、福、受け尽くすべからず。
   福を独り占めにしてはならぬ。文字通り福分けが必要だ、もし福を独占したら、しあわせを運んでくれる縁が断絶するであろう。

三、規矩、行い尽くすべからず。
   重箱の隅を楊枝でほじくるように、些細なことまで干渉したり、せんさくするな。

四、好語説き尽くすべからず。人必ず之を易ぜん。
   「過ぎたるは猶及ばざるが如し」で、すべて度が過ぎたことは、程度に達しないのと同じに不完全です。適度の好語は慈愛から生まれます。
  
どうです。身につまされる言葉でしょう。愚か者はいつも自分の言いたい放題を言い、したい放題をして人に迷惑をかけている。そんなものに成功の女神は近づいて来やしないのです。常に謙虚に控えめに、言葉は八分、年長者に尊敬の念を持って接し、人のためになることを考え、行動する人間になりたいものです。

それでは、皆様の人生が成功に満ちたものになりますようにお祈りします。南~無 合掌 徳温禅月

推薦図書 「きょうの杖言葉一日一言」~百歳の人の師からあなたへ~松原泰道著 海竜社






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