おはようございます。
さて、この本はわかりやすいのですが、実は核心をついているので、しっかり読み込むことが大事です。つまり、急がず、あわてず読んで、腑に落とすことが必要です。
「道元さんはお釈迦様からかぞえて五十一代目の仏弟子です。師の中野東禅先生は、八十六代目で私は先生から受戒していただきましたので、八十七代目になります。これは「受戒授与の証」に書かれているのです。
つまり私たちは仏租師子相承の「お釈迦様直伝の仏法」を受けついでいるのです。ですから「道元さんの教えを知ることは、お釈迦様の正しい教えを知ることにほかなりません。」
「縁起」の法則、「無明」、「諸行無常」、「諸法無我」、「涅槃寂静」、これらの真理をわかりやすく簡明に書いていますので、まずはご一読ください。
すべては、原因があり結果がありますが、そのことに気づいていないほど無知なのです。すべては、変わりゆくものであります。ひとつとして独立して存在しません。
あれが欲しい、これがしたいとう煩悩(欲望)にとらわれるのではなく、静かに、ものごとを考えることのできる状態に日々あることがもっとも大切なことです。
車の運転をする人は、いつもニュートラルに戻して運転しているに気付いているでしょうか。車は、人間が作ったものですが、人間もニュートラルに戻らないと次のエンジンはかからないし、故障してしますのです。ニュートラルがこころを静寂にすることです。
この本でお釈迦様が示す正しい生き方を図解しています。
八正道とは
正見 ものごとをありのままにみる
正思惟 ものごとを正しく考えること
正語 正しく話すこと
正業 正しく行動すること
正命 正しく生きること
正精進 正しい努力をすること
正念 さとりを求めること
正定 静寂に至ること
この八正道の意訳もわかりやすく書いていますね。お釈迦様も道元さんも座禅をすれば、物事を正しく見て、考え、話し、行動し、正しく生活し、正しい努力をし、悟りをもとめていけば、日々楽しく生きられると言っているです。
座禅は、天台宗も日蓮宗も浄土真宗もすべての仏教宗派におよばず、キリスト教にも共通していると思います。仕事ばかりしないで、朝起きたら、10分でも静かに座り、体を調え、呼吸を調え、こころを調えてください。それだけでも、いのちが甦ってきます。
それではGWをごゆっくりおすごしください。南~無 合掌 徳温禅月。
推薦図書 「図解 早わかり!道元と曹洞宗」 中野東禅監修 知的生き方文庫 590円
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