火のないところに煙はたたないと昔から言いますが、飛鳥涼(57歳)が覚醒剤所持で警視庁に逮捕されました。
gooニュース(時事通信)によりますと、
「人気男性デュオ「CHAGE and ASKA」のASKA容疑者(56)=本名・宮崎重明=らが覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された事件で、ASKA容疑者の尿から覚せい剤反応が出たことから、警視庁が覚せい剤使用容疑での立件を視野に捜査を進めていることが19日、同庁関係者への取材で分かった。
警視庁の尿検査で、ASKA容疑者から覚せい剤と合成麻薬MDMAの陽性反応が出ている。
ASKA容疑者の自宅(東京都目黒区)からは十数回分の量の覚せい剤とみられる粉末や、吸引に使ったとみられる器具が押収されており、警視庁は粉末や同容疑者の毛髪を鑑定し、覚せい剤成分が検出されるか調べる。
また、吸引に使用した可能性がある器具に付着した唾液などのDNA鑑定を行い、ASKA容疑者の型と一致するか調べるとみられる。 」
彼はなぜ、覚醒剤に手を染め、薬物に依存していったのでしょうか。そしてそれは氷山の一角しかないのではと危惧するのです。先日も福岡県春日市の校長先生(57歳)が覚醒剤所持で逮捕されました。このような社会的な地位を築いた中高年が薬物に手を染めるのでしょうか。
日刊社会福祉ニュースによりますと
「平成22年に薬物事犯で検挙されたのは1万4536人で前年比2.7%減少したにもかかわらず、40代と50代以上がそれぞれ5.1%、8.2%増加したことが17日、警察庁のまとめで分かった。少年と20代はともに10%以上減っており、中高年への薬物の広がりがうかがわれる。薬物別の検挙者数は、覚醒剤が1万1999人で3%増になる一方、大麻は24.1%減の2216人だった。MDMAなどの合成麻薬も40%以上減の62人。覚醒剤の検挙者の年代別構成率は30代(36.1%)が最多だが、40代(27.4%)と50代以上(14.8%)は過去20年で最高になった。さらに、覚醒剤の50代以上の初犯者は334人で14.8%増加。20代までの若年層が6割を占める大麻でも、初犯者では40代以下の世代では大幅に減少しているのに対し、50代以上だけが増加するなど、新たに薬物に手を染める中高年が目立っている。」
50歳という年齢がどのような時期でしょうか。ひとつには、社会的な地位を築いたその延長にものごとを考えているのではないでしょうか。肉体的に衰えていっているにもかかわらず、いつまでも若くありたいと思っている。女性においては美熟女と言ってもてはやされる昨今。
性的に衰えていっているのに、社会の風潮に流されて、EDを飲んだり、年の差婚を当たり前のように肯定し、若い子を求めたりする。しかし自然界においてそのような年齢でしょうか。60歳を還暦と言って、折り返し地点と言ったのは、その後の人生を歩むターニングポイントを指し示したものです。
また、覚醒剤などの薬物依存まで行かなくても、齢をとってアルコール依存症や喫煙をやめられない人がたくさんいます。心身をむしばむようなことをいつまで続けるのでしょうか。挙句の果ては暴力をふるう人もいます。
人生には限りがあり、その齢に応じた生き方が必要なのではないでしょうか。インド哲学で言う、学生期、家住期、林住期、遊行期を考えると、50代は、人生の集大成にめざして、自分の人生を振り返り、残された人生をどうすごすかを考える時期ではないでしょうか。
論語では、四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳従う。と言います。
さて皆さんはどう思いますか。このような機会に人生をじっくり考えて見てはどうでしょうか。それでは皆様の人生が実り多きものでありますようにお祈りします。南~無 合掌 徳温禅月。
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