2013年3月11日月曜日

終活まえの生き方そして働き方1

 おはようございます。
3月11日東日本大震災で亡くなられた多くの方のご冥福と、被災地の復興を心よりお祈り申しげます。
8日に大山に上ってみました。道元さんが、「梅早春を開く」と言ったように、日田市大山町の梅は、ホトトギスやウグイスとともに、春の訪れを知らせてくれるように見頃です。

大山町ふるや台梅園



ところで、いま、就活ではなく、「終活」ということばが、取り上げられています。2012年の流行語大賞のトップテンにも選ばれたのですが、「人生の終わりのための活動」の略です。人間が人生の最後を迎えるにあたって行うべきことで、そのための心構えから、現実の生活費や医療費そして財産相続、葬儀やお墓はどうするのか準備しておくことによって、後ろ髪をひかれながらご浄土にいくのはなく、終わりを決めて、活き活きと今を暮らすようにと、全国各地で終活フェアが開催されています。

読者の皆さんは、まだそんなことは考えていないと思っている方が多いと思いますが、楽しい人生を送るには、少なくとも30代、40代からどのような人生を歩むかを、すべての人が選択しているのです。今、65歳定年制が施工され、70歳定年の話が出てきていますので、皆さんといわゆる「終活まえの生き方そして働き方」を考えてみようと思います。

皆さんが困っているのは、年金の受給開始時期が65歳になったことです。老齢基礎年金の受給時期と照らし合わせると、60歳で退職した人は、生活費が足りず、貯金を取り崩さなければなりません。たとえば、60歳代の平均的なご夫婦二人の生活費は、平均250万と言われています。今61歳の人は老齢基礎年金部分で平均70万円の受給ですので、180万は足りないのです。

生きていくという事は、お金がかかるという現実の問題があるのです。たとえば、水道光熱費、健康保険費、各種保険費、食費など支出項目を出していきますと、収入がいくら必要かがわかります。65歳定年制と年金受給時期は一致しているのです。近い将来、70歳年金受給・定年制になることは間違いありません。

また、社会の変化によって、晩婚になり、出産時期がおそくなると、その子が大学をでる頃には、お父さんは70歳になっていますので、必然的に働かなければ生活できないのです。このような現象は、中学・高校で実態を教え、早く結婚・出産を促すような教育も必要なのです。今の少子高齢化は、人生計画を何も教えない学校教育にも問題があるのです。

私が、一昨年「生き方そして働き方」という本(HPから無料で見れます)を書きましたが、その第2弾をまずはブログで書くべきだと思ったわけで、「終活まえ」としたわけです。今55歳以上の人は65歳まで働いて下さい。55歳以下の人は70歳まで働いて下さいとお上(国)の何千万円という給与をもらっている国会議員と官僚は言っているのです。

こんな風に言うと国民はみじめですので、働くことの意味をもう一度考えてみようと思います。自分の仕事は、人のため、世のためになっているかもういちど見直してみることです。私はこの世で無駄な仕事は全くないと思っています。掃除夫であろうが、葬儀屋であろうが、必要としているから成り立っているのです。自分の仕事に誇りを持っているかどうかが、やる気、今風にいえばモティベーションの原点なのです。ー休憩タイムー

  ひたおひなまつり、隈町の春光園さんにて、上段は明治天皇と皇后様で珍しいですね。
 
働く方法として、今の職場での継続雇用をしてもらう。この場合も二つあると思います。一つは現在の役職と給与のままでの継続と、一旦退職し、給与条件が下がるが再雇用してもらう方法です。前者は、それ相応の仕事ができていなければ、企業側も継続できないと思います。それと上が詰まると組織が硬直化して、業績が停滞する恐れがあります。やはりよいのは、面談のうえ、職位、勤務時間、勤務内容とみなして再雇用してもらうのがよいと思います。中小企業でこの体制をすでにとっているところがありますが遅れています。タニタグループが参考になると思います。

次に再就職する方法があります。今の会社の後輩のことなど考えて勇退する方もおられます。老子のことばに「功成り名遂げて退くは、天の道なり」という言葉もあります。去り際はよくしたいもので、出処進退に美学も持っておられる方も現実にいるのです。

ただ再就職は、はじめからしなければならず、業務をおぼえなればなりませんし、人間関係も最初から構築しなけばなりません。しかし、給与にこだわらないなら良い方法かもしれません。すこし、余裕のある方は、NPO法人をつくり、社会に奉仕していくのもよいと思います。

会社を設立される方もいますが、私は勧めません。事業をするには、リスクを負わなくてはならず、退職金など一瞬のうちになくなります。それでもやりたい人は止めませんが、家族のことも考えて決断してください。

ちょうとした自営という方法もあります。好きな仕事を手伝いながらパート給くらいを顧問料でもらったりして、できるだけ貯金の取り崩しをなくす方法です。「終活まえの生き方そして働き方」を計画し準備していないと、ひどい目にあいますよ。自分を救うのは、自分です。天は自ら助くる者を助く。

明日は、死ぬまでにお金っていくらかかるかを考えてみましょう。乞うご期待。皆さんのコメントをお待ちしています。

0 件のコメント:

コメントを投稿