2013年9月17日火曜日

禅(仏道)を歩むⅡ-信心と信仰ー

 おはようございます。
台風18号は、近畿・北陸・東海・関東・東北など全国各地に被害をもたらしました。亡くなられ方のご冥福をお祈りします。合掌。また被災された皆様にお見舞い申し上げます。昨年、北部九州大水害で経験しましたが、泥のかきだし、洗浄、後片付け、消毒など、被災された方は、これに没頭しなくてはなりませんが、くれぐれも健康に留意され、一刻も早く立ちなおりますようにお祈りいたします。

ところで、檀信徒は毎日、座禅をし、朝課として読経します。座禅は何のためにするのでしょうか。まず、夜寝る前に座禅をし、こころを調え、就寝します。朝、起きて神仏に感謝し、半跏趺座にすわり、体の姿勢をととのえます。そして大きく一呼吸し、座禅に入ります。

座禅に入ると、当然のごとく雑念が湧いてきます。そのときに、朝の鳥の鳴き声などに耳を集中します。次におりんをならし、おりんの音に集中すると、雑念が無くなります。つまりこころを調えているのです。

ものごとに動じないこころ、こだわらないこころ、本来のこころを信じることが信心です。ですから信心を強くするためにも座禅をするのです。


朝課の読経をするのですが、曹洞宗では、妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈、大悲心陀羅尼、消災妙吉祥陀羅尼、そして般若心経を唱えます。観世音菩薩が、わたし達の願いを聴かれ、私たちにふりかかるすべての災難を取り除いてくださるのです。

陀羅尼は、サンスクリット語で、神仏のおおいなる慈悲の救いを讃え、祈りを捧げるのです。これが信仰です。信心と信仰が一体となる時、すべての悩み、すべての苦難は取り除かれるのです。行為そのものは、自力と他力が働いてくれるのです。

地球は、人間の身勝手でおかされ、温暖化が進み、日本においても、いままでに経験したことのない大洪水、竜巻、台風が起きているのです。このことはWWFなどが警告してきましたが、いまだ温暖化防止のための二酸化炭素排出規制が、国際的にできていません。

現代文明のなかで、便利さ、豊かさのみ追い求め、自然を破壊したツケが今、廻ってきています。被災された方に罪はありませんし、誰の身にも起きるのです。その時に、私たちは心を正常に保つことが大事です。そして、神仏に災難を取り去ってくれるように祈る時、神仏は必ずや救い出してくれるでしょう。現代人はこの素朴な、祈りという行為を取り戻すべきではないでしょうか。合掌 徳温禅月


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