おはようございます。
台風17号が接近し、九州は雨やまず、ほとんどの人が気分はブルーになっていることと思います。そんな時、今日の箇所は、「第8章同じ民族が殺し合った朝鮮戦争」です。しかしこの朝鮮戦争を知らずに今日の北朝鮮問題を読み取ることはできないのです。
第二次世界大戦に日本が負け、皆さんいのちがけで、朝鮮半島から逃げて帰国しました。作家の五木寛之さんの当時の様子を書いたものを読むと涙が出てきました。ソ連軍が侵攻してきて、日本の女性の蹂躙され、シベリアへも多くの方々が抑留されました。
1948年に李承晩が大統領に選ばれ、大韓民国が成立しました。ソ連は、金日成を立て、翌月朝鮮民主主義人民共和国を成立させました。二年後の1950年6月25日に北朝鮮軍が38度線で一斉砲撃をし、侵攻してきたのです。
戦局は、韓国軍は釜山まで追い詰められ、国連軍として、アメリカが全面的に介入し、なんとか押し戻しますが、あと一歩で、朝鮮半島は北が軍事統一するところまで来たのです。北朝鮮軍は、ソ連の武器で武装し、さらに、正体不明の部隊と衝突するのですが、これが中国人民解放軍でした。
国連軍と中国軍との全面衝突となり、一進一退を繰り返し、ソウルの争奪戦となりました。そして38度線で膠着状態となり、1951年7月から休戦会議が始まり、1953年7月27日に休戦協定が調印されます。
しかし、その後も北朝鮮は朴正熙大統領暗殺未遂事件、ビルマでの全斗煥大統領暗殺未遂事件、大漢航空機爆破事件、そして日本人(世界数各国)拉致事件を起こしてきたのです。北朝鮮がスターリンと毛沢東思想によって生まれ、今なお世界革命を標榜していると言えるかも知れません。日本赤軍のメンバーがよど号をハイジャックし北朝鮮に行きました。
朝鮮戦争の勃発により、GHQは急遽、警察予備隊を創設させ、1950年に海上保安庁の掃海戦を派遣し、機雷の処理にあたらせ、二艘が沈没し、ひとりが死亡、一八人が重軽傷を負いました。これが事実なのです。
私たち日本の平和は、少なくとも東アジアの危ういパワーゲームに上になりたっているし、犠牲者のうえになり立っているのです。朝鮮戦争での双方の犠牲者は270万人から360万人と言われ、離散者は1000万人にも達したのです。この戦争で亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
パククネ大統領が、習近平国家主席と首脳会談をしたのは、朝鮮半島の平和維持の一歩だし、北朝鮮も中国の支援なしではやっていけないのです。日本は、韓国の置かれている立場を理解し、協力していかねればならないし、中国ともうまく付き合っていかねければなりません。
久しぶりに、池上彰さんの「そうだったのか!現代史」(文庫本も出版されています。)を読み、歴史の真実を見つめ、世界平和を祈るとともに、日本政府に具体的な外交努力を期すものであります。
参考図書
「そうだったのか!現代史」 池上彰著 集英社
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