2013年9月19日木曜日

禅(仏道)を歩むⅣ-山是山水是水ー

 おはようございます。
台風18号は、大きな傷跡を各地に残しました。その一方で、リニア新幹線の、東京品川から名古屋まで40分あまりで行くニュースがありました。そんなに急いで何しに行くのという心境は私だけでしょうか。経済が優先し、人々の精神がとりのこされていくのではないでしょうか。

少なくとも、都会で住む人たちは、週に一度は自然の山々、河川、そして海などに触れないとおかしくなるのは、もともと人間は自然の動物だからです。満員電車での中年男性の痴漢行為、降りてただひたすら会社に向かう無表情な顔、この国の人々は病んでいるのではないでしょうか。


2020年東京五輪そしてリニア新幹線など、否定はしませんが、さらに東京一極集中を加速させるのか、都市をまかなう電力は地方の福島県などの原発に依存して行くのか、そのような危惧をするのは、考えすぎでしょうか。

最近、地方分権や地方の活性化という言葉のトーンが落ちて聞こえなくなっていますが、経済も一極集中から地方分散して、地方での産業の育成や雇用の創出を計っていかなければ、日本国全体の国力は伸びることはないと思いますが皆さんはどう思いますか。

ところで、今日の山是山川是川(やまこれやまかわこれかわ)という言葉は、夏目漱石も湯河原の旅館に残したそうですが、山は山、川は川として見ることの大切さを詠んだものです。


私の「よろず相談室」で、育児のことをよく相談されますが、よく聴くとお母さんは自分と比較して子供をみたり、兄弟で比較したりして見ていることが多いのです。自分の時はこうだったのに、どうして子どもはできないのだろうかとか、お兄ちゃんややれるのに、弟はやれないとか、いつの間にか比較してみて、その狭間で悩んでいるんです。

自然が、山は山であるように、川が川であるように、人間ならなおさら、お兄ちゃんはお兄ちゃんの個性があり、才能があるのです。弟は弟の性格があり、能力があるのです。ありのままを見つめて、いいものを伸ばしてあげることが教育であり、育児ではないでしょうかとお答えするのです。


現代社会は、いびつな競争社会で、相対的に比較され評価され、格付けされます。そのように洗脳されているのではないでしょうか。ですからこのようなストレス社会のなかで、精神を病むことなく生きていくには、週に一回、それができない人は隔週に一回は、田舎に行ってみませんか。あなたの心の原風景があり、それが癒してくれます。

素直に物事を見つめる心を養うために、5分でも10分でも座禅をして、体を調え、呼吸を調え、こころを調えるとリフレッシュできます。今日一日、笑顔で元気に生きていきましょう。感謝!合掌、徳温禅月。



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