2013年9月5日木曜日

池上彰の「そうだったのか!現代史1・2」を読むⅤ-第一章湾岸戦争とイラク戦争ー

 おはようございます。
オバマさんは、シリアへのアメリカの軍事介入が議会の承認を得るということになったが、シリアの問題は、現代史では、湾岸戦争に始まり、イラク戦争によるフセイン政権の崩壊と酷似しています。1990年イラク軍がクエートに進行し、湾岸戦争が始まったのです。

イラクはもともとソ連よりでしたが、イランのホメイニ師による革命により反米になり、イランがソ連、アメリカはイラクを支援するようになりました。中近東で行われているのは、石油の利権と、イスラエルを擁護する陣取り合戦のようです。

多国籍軍として、28ヶ国合計約84万の軍隊で編成され、「ニンテンドウォー」と言われるまるでゲームさながらのハイテク兵器が使われ、ピンポイント攻撃が行われたのです。しかし多くの民間人が巻き添えになり、犠牲となりました。湾岸戦争は終結したのですがフセインは残ったのです。

そして、2001年9月11日、アメリカ本土で同時多発テロが起き、アメリカはイラクをテロ支援国家として、イラク攻撃をするのです。イラクが大量破壊兵器をつくり、それがテロリストに渡り、拡散するのをアメリカは一番恐れたのです。

大量破壊兵器とは、核兵器や化学兵器を言います。イラクを攻撃し、独裁者フセイン政権を倒したのですが、結局、大量破壊兵器は見つかりませんでした。このイラク戦争の問題は、危険な国だから先制攻撃をしてもよいという先鞭をつけてしまったことでないでしょうか。

国連憲章が認める「戦争」は自衛のためだけのものです。シリア問題で同様のことが起きようとしています。ブッシュさんに続き、オバマさんあなたもですかと問いたくなりますが、アメリカが化学兵器の製造・使用がイスラエルに及び、次にアメリカ本土へのテロ攻撃を恐れているからです。


人間は、核兵器や化学兵器をどうしてつくるのでしょうか。それは自国の国益を守るために、他を顧みない利己的な権力者たちの思惑があるからです。日本国内で、オーム真理教団が松本・地下鉄サリン事件をおこし、多くの方が亡くなられ、今もその後遺症で苦しんでいます。

これは完全なテロ行為であり、その団体組織を即時解散させない、いつまでも死刑執行できない司法に問題があるのではないでしょうか。彼らは宗教団体ではなく、テロ組織であることを認定しないと第2、第3のオーム真理教事件は起きるのです。そう思いませんか。

大量破壊兵器を廃棄するのは、国連しかできないのですが、残念ながら経済制裁くらいではなくならないのが本当の姿なのです。やはり国連軍(多国籍軍)をつくり制圧するしかないのでしょうか。しかし、大国の思惑があり、国連安保常任理事国での会議で決めることもできないのです。

シリアの問題は、国連による調査報告で、化学兵器が使われたかどうか明確にし、国連主導で内戦停止とアサド政権への制裁を決めてほしいと思う次第です。しかし国連決議が難しいとなれば、オバマさんは苦渋の決断をすると思われます。

国連の在り方も、冷戦後そしてテロの時代にはいり、変えて行かなけれれば、世界の平和を維持することはできないでしょう。皆さんはどう思いますか。戦争により、亡くなられた方のご冥福をお祈りします。明日は九州オルレ奥豊後コースを歩くためブログは月曜日までお休みです。

参考図書
「そうだったのか!現代史」 池上彰著 集英社
「そうだったのか!現代史パート2」 池上彰著 集英社








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