おはようございます。
メディアが「終活」について、番組などで取り上げていますので、終活にたいする関心が深まっているよです。一般社団法人終活カウンセラー協会が、「人生の終焉を考えることを通じて、自分を見つめ、今をよりよく自分らしく生きる活動のことを終活」と定義しています。
そのためには、すくなくとも介護、保険、年金、相続、遺言、葬式、お墓などについて基本的な知識が必要です。なんとなく知っているか、問題が起きたときに市町村などの窓口に聞きに行くとかしているようですが、問題が起きてからでは、高齢者にとっては精神的に負担になるのです。
できれば、50歳を過ぎたら、「エンディングノート」書いてみる。エンディングなんて縁起でもないという方が多いと思うので、ライフプランニングノートとか楽しい人生ノートなんて名前にした方がよいかも知れません。
いままで、生きてきた自分史と、これから来ていく目標設定・計画書と思っていただければわかりやすいと思います。まず少しづつ書いてみると、自分を見つめられるし、これからどう生きて行くか希望も湧いてきます。
人間の死はいつやってくるかわかりません。あんな健康にやっていた人が、癌が発見され、あっというまに6ヶ月後に亡くなくった事もあります。私の兄(享年66歳)も、友人(享年57歳)もそうでした。かと思えば、お袋はだいぶ足腰も弱くなり、耳も遠くなりましたが、93歳で健在です。日本人男性の平均寿命は79.64歳、しかし健康寿命は70.42歳です。約10年は介護を受けるという意味ですよ。
人の命は、神のみぞ知るで、わからないのです。遺伝子でわかるなどと科学者がうそぶいていますが、不信仰な科学者が、自分の遺伝子を見て、あと一年で確実に死ぬとわかったら、どういう生き方をするのでしょうか。
保険や年金や預貯金は、青年・中年時代に稼いでおかないと60歳すぎてからでは遅すぎますね。結局これらは貯蓄であるし、保障だからです。以前も「終活のススメ」で提言しましたが、この機会にひとつひとつ取り上げ、読者の皆さんと考えてみたいと思います。
「終活」は中高年の方のテーマだと思っている若者は、知らないとあとのまつりになるのが遺産相続です。つまりもらう方の人も知っていないと、仲のよい兄弟が骨肉の争いをし、その後口もきかなくケースもあるからです。
家庭裁判所での遺産分割事件の数は、ここ25年間で約2倍以上の件数になり、相続ではなく「争族」と揶揄されています。相続紛争は、遺産総額1000万以下が31%、1000万~5000万以下が43%と、いわゆる貧乏人ほどもめているのです。
遺産とはなにでしょうか。預貯金、株などの証券、家などの不動産、そして死亡保険金などです。
どうですか、普通の人でこれらをたすと、3000万~5000万になりませんか。
この前TVの終活番組で実際例がありましたが、おじいちゃん(実父)を長男の方が同居し、奥さんが介護し、おじいちゃんは、口ではこの家は、長男に財産を継がせるからと長男と娘(いい年を取ったおばちゃん)二人にことあるごとに言っていました。
おじいちゃん(父)が亡くなり、49日の法要のときに、二人の妹が、遺留分の申し立てをしてきたのです。ところが、子供たちは仲がよかったので、おじいちゃんは、預貯金もあまりなかったので、遺言書を書いていなかったのです。さてどうなったでしょうか。
この長男は、預貯金がなかったので、家(おじいさん名義)を売却して、妹たちに遺留分を現金で支払うことになったのです。これは現実の話ですよ。遺産相続については、家族構成でかわりますので、知っておく必要があります。
一番問題なのは、お父さんが、遺言書を書いていなかったことです。明日は、遺言書と相続事例を書きます。知っておけば、兄弟喧嘩もせずにすむし、先逝く人も安心してご浄土に行けますが、あの世に逝っても、心配ごとがあったら成仏しませんよね。皆様のご多幸を祈りつつ。合掌 徳温禅月。
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