おはようございます。
昨日、友人と話していたら、「俺は財産はないから、心配していない、現金は残さず死ぬまでに全部使う」と言っていましたが、「家はどうするのか」と尋ねると、長男にあげるとのことでした。それは遺言書にかいてあるのかと聞くと、まだ「書くのは早い」との返事でした。
ほとんどの人が、こんな感じなのかも知れません。ひとつには、自分のいのちはまだあると思っているからです。そんなことは神のみぞ知るで、今日、脳梗塞や心筋梗塞でばったり行くかもしれないし、風邪と思っていたら、肺炎に罹って亡くなる人も死亡原因の第3位なのです。
失礼かと思いますが、海外旅行に行って、バルーンが墜落して亡くなったり、殺されたりしたニュースを見ると、先のことは全く分からないです。仏教では、そういう災害をあわないように、真言や陀羅尼を唱えますが、現代人は信仰心がないので、闇のなかを歩いているようなものです。
以前、お問い合わせがあった件で、奥さんと子供さん二人の家族で、ご主人が遺言書を書かずに亡くなったため、法定相続によって分割協議を家族でしたが、お父さんが生前、あの土地はお前にあげると言ったいたとかで、もめて、弁護士さんにお願いして、調停してもらい、遺産分割協議書を書いて合意したが、先日お会いしたら、まだ同じことを言ったいたので、いいかげんにしないとバチがあたるよとおもわず言ってしまいました。この兄弟はそれ以来、口もきかない関係です。
この場合の遺産の分割割合はどうなっているか、ご存知ですか?
ご主人の奥さん、配偶者ですね。配偶者が50%です。そして二人の兄弟は、25%づつです。もしご主人が奥さんも老後の生活費が必要なので、遺産をすべて奥さんに相続させると遺言書に書いておくとこのような問題は起きなかったし、遺言書を書くときには、生前に納得のいくように家族で話しあうことをお薦めします。
また、お父さんがお金を借りていたことを内緒にしていて、亡くなった後わかって、財産を相続すると同時に負債(借金)も相続することも忘れずに、借金もきちんと書いておきましょう。わかっていれば財産放棄することもできます。
また、親子や兄弟の連帯保証人になってはいけません。一族郎党、自己破産に会う人も多いのです。連帯保証人が必要な借り入れはしないことです。これを「家訓」にしているご家族もあります。
最近、前の会社の部下が家を建てたので、何年の住宅ローンにしているのと聴いたら、35年とのことでした。35歳で建てたので、70歳まで住宅ローンの返済をしなければならない世帯が増えていますが、必ず死亡保険付きにしておくことが大事です。ライフプラニングをきちんと立てておかないと、子供さんの教育費の大学卒業までに、約800万ほどはかかるのです。
少し、話が脱線しましたが、50歳を過ぎたら、エンディングノート(ライフプランノート)を書いて、人生設計を見なおすと同時に遺言書を書いて下さい。遺言書には、「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」があります。どちらも長短がありますので、まずは自筆証書遺言を書いて、最終確定の時点で公正証書にすることをお薦めします。
自筆証書遺言は、全て自筆で書いて下さい。日付を具体的に書いて下さい。そして署名・捺印です。できれば実印で捺印しておくことです。奥さんと連名での遺言書は認められません。数枚になる場合は割り印しておきましょう。但し、自筆証書遺言の場合は、死後見つかって裁判所の検認が必要なため、時間がかかり、相続人の立ち合いが必要となります。
毎年、書いて家族に発表する社長さんがいますが、家族もいい意味でやる気が出るとのことでした。逝く人も残された人も安心できるようにしておくことが大事です。皆様のご多幸を祈りつつ。合掌 徳温禅月。
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