2012年11月2日金曜日

稲盛哲学とアメーバ経営Ⅳ

 おはようございます。
稲盛和夫氏の哲学・思想から具対的な京セラフィロソフィが作らているのですが、氏の著作の「こころを高める、経営を伸ばす」と「成功への情熱」(PHP)を熟読して下さい。文庫本もでていますので、ビジネスマンならいつも手元において、読むのです。必要な項目からも読むこともできます。稲盛氏の言葉を自分のものにするのです。そうすれば自ずと行動に出てきます。これを同化と言います。おなじ考え方を持つのです。誰でもこころざしを持って、学べば稲盛氏のようになれるのです。

4輪駆動車の前輪である稲盛哲学についてお話してきましたが、後輪のアメーバ経営も、フィロソフィが含まれています。つまり連動しているわけです。これは稲盛氏の「実学」と「アメーバ経営」(日本経済新聞社)が出ていますので、総務部や経理部の人は、必読書です。また京セラの関連会社のKCCSでは、アメーバ経営ゼミナールなどのセミナーが開催されていますし、コンサルティングもしていますので、会社の未来投資として受けることもおすすめします。個人もこのような学びの自己投資を惜しまないひとはグングン成長しているし、アメーバ経営に取り組み、KCCS指導を受けている会社は伸びています。なぜなら従来の手法と違うからです。

「アメーバ経営」より、稲盛氏は、三つの目的があると書いています。
第一の目的 市場に直結した部門別採算制度の確立
第二の目的 経営者意識を持つ人材の育成
第三の目的 全員参加経営の実現

第一の目的は、常に現在の数字で計ることですが、中小零細企業でも部門別とは少なくても総務などの間接部門と、直接部門を分けて時間当たりの採算を出すことです。部門は最少単位までできます。部門長ができるような損益計算書を作ります。間接部門は本部費を徴収して同様に運営していきます。

アメーバ単位の責任者が、そのアメーバ(部門など)の社長です。ですから第二の目的の経営者意識をもった人材ができてくるのです。売り上げのことしかわからない部門長では、会社内の役割を果たせず、収益を出すことはできないのです。最小単位のアメーバが確実に収益を上げていくシステムですから、総体はどうなるかはっきりしています。その責任者はモティベーションが最も高まるのです。

そして第三の目的である、一つ一つのアメーバが経営に関与しているわけですから、全員が経営に参加できるし、その実感をあじあい、ひとりひとりが、備品などの使い方なども工夫して経費を削減していくのです。

経営とは「売り上げを最大限に、経費を最小限にしていく」努力や工夫を日々、経営者が先頭に立って、全社員で取り組むことなのです。経営者および幹部は、会社全体の損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー表を毎月、見て問題点がないが検証することが大事です。これらのものは委託している会計事務所で自動的にできます。とくにキャッシュフロー表を見ていないと、勘定あって銭足らずになって、倒産の憂き目の会うことがあります。

何のために働くのか、何のために経営するのか、あなたが答えをだして、心を高めて、経営をのばそうではありせんか。「こころざし」こそすべてです。


1 件のコメント:

  1. 光会館の新谷です。
    経営や振る舞いに関する丁寧な内容を読んで、久しぶりに別府顧問の話を聞いたような気分になりました。
    いろんな勉強に熱心に取り組む姿勢は私も見習わなければいけませんね。

    ブログ更新応援しています。

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