2012年11月26日月曜日

成功哲学ーブッダの教えⅠー

 おはようございます。
20代後半よりアメリカの実用主義哲学であるナポレオンヒルマーフィの書物を読んできましたが、その根源は聖典にあると思っています。いわゆる「成功哲学」と言われるものですが、成功とは一体何なのでしょうか。経済的にも精神的にも豊かで、健康で、家庭は幸福に満ち溢れ、何不自由なことがない状態とも言えますし、自分の目標やこころざしを成し遂げることとも言えます。

誰しもが失敗することではなく、成功することを願っていますし、なんどもなんども失敗しても、最後は成功することもあります。敗北者ではなく、勝利者になりたいとみんなが思っています。競争社会のなかでの相対的勝利者ではなく、真の勝利者であり、成功者である「哲学」ブッタは語っていることを皆さんにご紹介したいと思います。

仏陀である釈迦牟尼の言葉を編纂したのは、東京大学教授の中村 元先生です。先生のご尽力がなければ、世界は仏陀の言葉を読むことは難しかったと思います。中村先生に感謝しながら、先生がNHKラジオの「こころをよむ仏典」でお話されたものが、CD(NHKサービスセンター)と書籍(岩波書店)になっています。初心者に読みやすいのは、東京国際仏教塾の講師でもあります中野東禅先生「『仏陀の肉声』に生き方を問う」(小学館新書)が今年の十月に出版されていますのでお薦めします。それではブッタの声に耳を傾けて下さい。声を出して読んでください。

仏典をよむ1仏陀の生涯(岩波書店)・ブッタのことば(岩波文庫)より

「わたしはあなたに聖者の境地を教えてあげよう。これは行い難く、成就し難いものである。さあ、それをあなたに説いてあげよう。しっかりとして、堅固であれ。

村にあっては、罵られても、敬礼されても、平然とした態度で臨め。罵られても、こころに怒らないように注意し、敬礼されても冷静に、高ぶらずにふるまえ。

たとい園林のうちにあっても、火炎の燃え立つように種々のものが現れ出てくる。婦女は聖者を誘惑する。婦女をして彼を誘惑させるな。

淫欲のことがらを離れ、さまざまの愛欲をすてて、弱いものでも、強いものでも、もろもろの生きものに対して、敵対することもなく、愛着することもない。

『かれらとわたしと同様であり、わたしもかれらと同様である』と思って、わが身と引きくらべて、生きものを殺してはならぬ。他人をして殺させてならぬ。

凡夫は欲望と貪(むさぼ)りとに執着しているが、眼(まなこ)ある人はそれを捨てて道を歩め。この世の地獄を超えよ。

腹を減らして、食物を節し、少欲であって、貪ることなかれ。かれは貪り食う欲望に厭きて、無欲であり、安らぎに帰している。」ースッタニパータ701~707ー

解説は控えさせてもらいます。なぜなら二千五百年前に語ったブッタの言葉が身に染みてくるまでじっくり読んでほしいからです。

このブッタの教えを経営理念として取り入れ、成功しているのが稲盛和夫氏が創業した京セラグループです。経営や実業の世界で成功するには、稲盛和夫氏が語っている成功哲学を身につけて、同時に実業家は勘定ができることです。このことは、ブッタは「シンガーラ(青年商人)への教え」で語っています。どんな倫理道徳の研究会で学ぼうが、宗教団体に入ろうが、真の哲学と勘定を身につけなければ、業績は伸びないことをことをお伝えするともに、勘定ができても哲学(理念)なき個人も会社も滅んでいくのが世の常です。

昨日は、「日田掃除に学ぶ会」で、小野公民館のトイレ掃除に参加しました。下記の写真のようにへりくだって、掃除をする習慣を身に着ければ必ず人間として成功します。

日田市小野公民館での掃除に学ぶ会の活動


参加された皆さんと共に、掃除ができる場所と機会を提供された方に感謝を申しあげます。

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