2012年11月22日木曜日

般若心経についてⅡ

 おはようございます。
昨日は、西日本新聞に、日田市夜明関町の行徳家住宅の紅葉の記事が載っていたので、久しぶり行ってきました。行徳家は代々、医業を家業としていました。1842年に立てられた住宅が国指定重要文化財に指定され、保存されているのであります。室内に、長三州の書と言われる、経世堂と書いた掛け軸がありますが、これが医院名だったそうです。写真で紅葉を楽しんでください。

行徳家住宅の前景

行徳家住宅庭園


さて、昨日に引き続き、11月18日の中野東禅先生の般若心経講義を思い出しながら、書き綴りたいと思います。この世の目に見えるすべてのもの(この行徳家の紅葉)や私たちの考えている事もすべて「空」だという事です。つまり現象はすべて変わりゆくものでありますので、こだわらないことであります。

生きているという事は、一人一人、さまざまな苦労を味わいます。その苦しみを救ってくれるお経が「般若心経」です。生老病死という四苦という苦しみがあります。きていくこと自体に苦しみがあり、しわができ、加齢臭が匂ってくるようにいてきますし、病院には気の年寄ばかりで、やがて誰もがさけられないが訪れます。

さらに愛別離苦怨憎会苦求不得苦五蘊盛苦とう苦しみ(合わせて四苦八苦と言います)があります。愛する人と別れないといけないことがありますし、会社では嫌な人と一緒に仕事をしなければならないし、欲しいものは手に入らない、思うようにならいし、最後の五蘊は、先生がしっかり教えてくれましたが、人間は、という肉体や物質を見て、という能力で感じます。そしてで記憶し、記憶されたものと照合します。次にで判断し、で、自分の意見や行動を意識します。人間の脳はこれをたった2,3秒で行うそうです。

逆に意識がいつも、たとえば女性のこと、男性のことを意識していると、五蘊から逆回りで、色は、いつも女性や男性を見ているのです。色ごとにのぼせるとはこのことかもしれません。だから悪いことを考えている人はいつも悪いものばかり見て、良いことを思っている人はいつも良いものを見ますね。

現実世界も意識も変化して行くものということがわかったなら、私たちの自我や、物事にこだわる必要はないのです。こだわらないでいられる智慧が「空の智恵」なのです。つまり四苦八苦という苦しみは過ぎ去るものだからこだわらないとらわれないという事ではないでしょうか。

「般若心経」を読誦したり、写経したりするのは、このお経のなかに力があり、災難や煩悩・恐怖という悪魔に立ち向かうとき、「空の智慧」があるのです。あの夏目雅子さんが演じた玄奘三蔵(三蔵法師)は17年間もインドをまわるとき、いつも般若心経をくちづさみ、いかなる災難からも守られていたのです。あなたも毎日、般若心経を読誦してみませんか。人生や経営で難題を抱えている方は、私のホームページにアクセスしてお問い合わせよりメールして下さい。


 
























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