おはようございます。
先日、日田市北友田にある岳林寺の紅葉を見にいきましたが、境内にパワーを感じませんでした。岳林寺は、後醍醐天皇が1342年に九州で唯一の勅願寺として建立したもので、山門の屋根瓦に菊の紋章(天皇家)が入っています。寺もお店も人が来ないとさびれる。例えば、座禅会をし、みんなで作務(庭掃除など)をすれば、すぐに活力が生れると思うのですが。
岳林寺山門と境内
それでは、昨日の引き続き、ブッタの教えを、もっとも古い経典を言われるスッタニパータから見ていきましょう。
「究極の理想に通じた人が、この平安の境地に達してなすべきことは、次のとおりである。能力あり、直く、正しく、ことばやさしく、柔和で、思い上ることのない者であらねばならぬ。
足ることをしり、わずかの食物で暮し、雑務少く、生活もまた簡素であり、諸々の感官が静まり、聡明で、高ぶることなく、諸々のひとの家で貪ることがない。
何びとも他人を欺いてはならない。たといどこにあっても他人を軽んじてはならない。悩まそうとして怒りの想いを抱いて互いに他人に苦痛を与えることを望んではならない。
あたかも、母が己が独り子を命を賭けても護るように、そのように一切の生きとし生けるものどもに対しても、無量の慈しみの意(こころ)を起こすべし。
また全世界に対して無量の慈しみの意(こころ)を起こすべし・・・」
「ブッタのことば」岩波文庫 -スタニパータ143~150ー
成功者とは、当然知識やスキルの能力があり、素直で、正しいことを考え、実行し、いつも言葉遣いがやさしく、柔和であり、成功しても思い上ることはありませんね。そして贅沢をしない、遊興にのぼせない。生活は質素で、聡明で、高ぶらないのです。そして他人を欺いたり、軽んじたり、悩ましたりしませんし、そのように努力しています。
数人の倒産した中小企業の経営者を見てきましたが、共通しているのは、女をつくる、飲みに行く、いわゆる「飲む、打つ、買う」の三拍子がそろっている方が多い。飲むとは、スナックやクラブに入り浸る、打つとは博打に手を出す、取り立て屋から腕の骨を折られた人もいた。そして買うとは、女に手を出す、のぼせているので女からむしりとられていることに気づかない。
中村 元先生の調査によりますと2500年前のインドでも、このようなことがあったらしく、人間はある意味進歩していない。しかし仏陀のいうように自戒し、無量の慈しみのこころを持って生活すれば、失敗することなく、幸福な人生を送れると思います。
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