2012年11月8日木曜日

気風

 おはようございます。
アメリカでは、昨日オバマ大統領が再選し、FOWARD(前進)を国民に約束しました。どこかの国の首相と違って、演説も格好いいですね。敗れたロムニー氏の敗戦の弁も爽やかでよかったですね。あんなに中傷合戦したのに、結果がでれば、ご和算にする姿勢がどうもアメリカの方が日本の政治家より大人だなと思います。国内では大臣が自分勝手な不認可発言をし、世間を騒がせ、一転し認可したようですが、やはりこの国の気風は地に落ちているように感じるのは私だけでしょうか。

それは、精神教育と言いますか、宗教教育と言いますか、こころの教育が欠落しているからではないでしょうか。日本の商社マンがアメリカに行くと、日曜日にゴルフバックを持って、アメリカ人が日曜礼拝に行っているのを横目にみて通り過ぎていくそうです。アメリカ人は日本人はさっぱりわからない人間と思っているそうです。

今、海外留学がさかんになり、アメリカ、ヨーロッパ、東南アジアにいくと、あなたの宗教は何ですかと質問されるそうです。日本の学生はただにっこり笑っているだけで、答えないそうです。(答えられない)小学校では倫理教育をし、中学高校で仏教やキリスト教やイスラム教など世界の宗教を教えてはどうでしょうか。世界の学校はしているのです。これを言うと文科省の官僚は宗教教育は家庭でするものと責任放棄するが、言いたいの宗教の基礎教育の必要性です。

たとえば現在自分たちが享受している資本主義経済がどのようにして発展してきたかもわからず、欲しいものを買い、食べたいものを食べて肥満になっているのは畜生とかわらないのではないでしょうか。日本の大学でも経済学部系に入るとマックスウェーバーの「プロテスタントティズムと資本主義」という本が課題になります。現在の資本主義が、キリスト教のプロテスタントの倫理感から発達したからです。マルクスが出て、唯物史観に基づいた「資本論」が世界を席巻するなか、マックスウェーバーは、精神からでる気風が、経済を発達させ、原動力なると歴史的検証をしたのです。いまならノーベル賞をもらっていると思います。

日本の資本主義の萌芽は、江戸時代になって、三河出身の旗本であった鈴木正三という人が、出家し曹洞宗の僧侶になり、「萬民徳用」という本を書きあらわし、働くことが修行であり、南無阿弥陀仏ととなえ働くことで救われることを説いたことです。日本における資本主義の倫理観つまり気風をあらわしたものです。ですから名古屋県の人たちはよく働く人が多いとおもいませか。トヨタも名古屋です。経済の発展や労働観には宗教が大きく寄与しているのです。そのような精神を日本の経営者で持っているのが、稲盛和夫氏や孫正義(ソフトバンク)、柳井 正(ユニクロ)ではないでしょうか。

ところが、戦後、戦前の教育の反動で、倫理教育もしない、宗教は個人のものだと言って何も教えないのでオーム真理教などわけのわからない邪教に一流大学の学生が、その魂を奪われて、あげくのはて殺人事件を起こす。国民は宗教嫌いが加速し、精神の崩壊がすすんでいるのではないでしょうか。

アメリカが抱えている問題、日本が抱えている問題、中国が抱えている問題は実は一つで、それぞれの国が国民を豊かにし、幸せにできるかということなのです。世界の課題は、ひとつなのです。しかし国家利害が先行し、他国の犠牲の上に、豊かさがあるならまさに悲劇だと思います。また豊かさや幸せとはどういうものか一人一人が考えるときにきていると思います。

大分県のエコキャンペーンで、4人家族で月に2千円以内しか電気を使わないご家庭が優勝していましたが、いつまでも電気も使い放題、水も使い放題、飯は食べ放題の生活から、そのようなものが幸福であるという価値観から脱却しない大変なことになります。

21世紀は、食糧難の時代になります。よその国からカネをだせば買えると思っていたら、ひもじい思いをします。(いつまでもあると思うな親とカネ)自分たちの食べるものは自分たちで作る国や地域にしないと明日はないのです。今の日本の政治家に任せていたら、食べ物もない国になります。そうおもいませんか。

私たち一人一人が、生活を変える、地域を変える、国を変える気風を持とうではありませんか。




0 件のコメント:

コメントを投稿