ワシントンの桜が咲いたとお便りがありました。日本と桜を愛するひとりのアメリカ女性の尽力で植樹され、アメリカの国民に、日本の桜の美しさを、毎年観ていただけるようになったのです。昨日の中野川の八重桜のライトアップの写真をご紹介します。
昨日のお話の続きですが、お釈迦様は、だんだん成長するにつれ、大きな鳥が小さな生き物を殺し、食べている姿や、しわくしゃになった老人や、病に侵された亡くなる人を見るにつれ、自然界や人間界の不条理に沈思黙考するようになります。
あるとき、妻子を捨て、出家して、苦行するのですが、真理を知ることはできませんでした。苦行をやめ、静かに座禅をすると、真理が見えてきたのです。すべて世界は原因と結果によって左右されることを覚り、苦しみを取り去るために、正しい生き方を説くのです。その巡行の旅は50年間に及ぶのです。
お釈迦様は、「わたしは人間に生まれ、人間に長じ、人間に仏を得た」と述懐しています。成仏するといいますが、それは、生きているときに本当の人間になることであり、人間完成なのです。人は成人の日とおなじように、成仏の日があるのです。それは死ぬことではないのです。
私達は、宇宙の中の地球、地球のなかの日本、日本のなかの各地で生きていますが、それは大きな自然界のなかで生かされているのです。自然界もまた生きていることに気づかなければならないです。人はある年齢が来たら、自然界に身をゆだね、人生を考え、過去・現在・未来を沈思黙考する時間が必要だと思います。
中野川沿いの「さつき」という旅館です。風情がありますよね。
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